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下ごしらえ

あさりの砂抜きのコツ


2020年の春に放送予定だったけれどコロナの影響で4話以降の放送が夏にスライドしたアニメで「放課後ていぼう日誌」というのを観ています。

高校進学に合わせて熊本に引っ越してきたヒロイン(生き物を触るのが苦手)がひょんなことから釣りの部活に誘い込まれ、最初は不本意だったのですがだんだん釣りの楽しさに目覚めていくという日常が描かれたほんわかした作品です。

第5話は潮干狩りの話だったのですが大漁のあさりを見ていて、そういえば砂抜きのコツを書いたことがなかったなと思い至りました。

採ったばかりのあさりは貝の中に砂をたくさん含んでいるのでそのまま調理すると口の中で砂がジャリジャリいって食べられたものではありません。

この砂を吐かせる下ごしらえを「砂抜き」と呼びます。

イマドキのスーパーで売られているアサリの中には砂抜き済みなんてのもありますがそれでも砂抜きが不十分で食べてみたらジャリジャリなんてこともありましたからできればやり方のコツは知っておきたいところです。

砂抜きの処理で厄介なのはせっかく吐いた砂をあさりがまた吸ってしまうこと。

ま、そもそも砂抜きができるということはあさりがまだ生きている証拠です(死んでるのに砂を吐いたらホラーです)。ということは吐いた砂をまた吸ってしまうリスクがあるわけです。

吐いた砂を吸い込ませないためにはある秘密兵器を使います。その秘密兵器とは……

基本的なあさりの砂抜きのやり方

基本的なあさりの砂抜きのやり方はとてもシンプルです。

海水程度の食塩水に半日から1日浸けておく。これだけです。

具体的には海水の塩分濃度は3%くらいですので水300mlに対して塩9gを加えて塩水を作ればOK。

これをボウルに入れてあさりを重ならないように並べます。

この時、大切なのは塩水の量をひたひたにすること。どっぷり浸けてしまうとあさりが水面から顔(?)を出せずに砂が吐けません。

ただ、このまま放置すれば吐いた砂をまたあさりが吸ってしまうことがあるのでいよいよ秘密兵器の登場です。

あさりの砂抜きの秘密兵器

もったいぶらずに種明かししてしまいますね。あさりの砂抜きの秘密兵器とはずばり「ざる」です。

具体的にはこんなふうにボウルとざるを組み合わせます。

これに塩水を入れてざるの上にあさりを重ならないように並べればセッティング完了です。

あさりが砂を吐くと砂はザル越しにボウルの底に沈みます。

けれどあさりはざるの上にいるので底に沈んだ砂を吸い込むことはできないという仕組み。これを考えついた昔の人はえらいなぁ。

あさりの砂抜きをする場所

あさりの砂抜きにはもうひとつ大事なコツがあります。

それはどこで砂抜きをするかということです。

たとえば、あなたが潮干狩りに行った知人から活きの良いあさりをわけてもらったとしましょう。

砂抜きの準備をしてそれをうっかりリビングかどこかに置いていたらほどなくこんな感じの悲劇に見舞われます。

活きの良いあさりはとんでもない勢いて潮を吹くのであたりは塩水びたしになっちゃいます。

なのでボウルの下に新聞紙を敷いておくなんて対策を取るのですが僕的にオススメな砂抜きに適した場所は……

風呂場です。

ここならどれだけ潮を吹かれてもあとでシャワーでじゃっと流してしまえば問題なし。

特にお昼間、お風呂を使っていない時間帯なら風呂桶の底に置いておくと更に安全です。

風呂場で砂抜きをするメリットはもうひとつあります。

それは電気を消した風呂場は光が差さず暗いということ。

あさりは冷暗所で活動が活発になるので効率よく砂抜きできるのです。

あさりの砂抜きの時短ワザについて

僕は砂抜きの過程もあさり料理を楽しむ醍醐味のひとつくらいに考えているので1日くらいかけるのが苦にならないのですが中にはそんなに待ってられるかいという向きもあると思います。

なんとか短時間で砂抜きできないかと考えるのはみんな同じでネットを検索すれば砂抜きの時短ワザの情報が溢れています。

ポピュラーなところでは45度から50度の真水のぬるま湯に浸けること。5分くらいで砂抜きできると書かれています。

確かにこのやり方でもそこそこ砂抜きはできるみたいなのですが、どうも十分じゃなくて砂が残っちゃっているあさりもいくらか交じるみたいなのでご注意を。

冒頭にも書きましたが口の中で砂がジャリッとなるのはなかなか不快なものです。

相手は生き物であり、この下ごしらえは味しみを良くするとかそういった類のものじゃありません。

その生き物が砂を吐くという動作に関する処理(つまり調理ではない)なので気長にきっちり砂を吐き切るのを待ったほうが吉じゃないかなというのが僕の意見です。

まとめ

あさりの砂抜きのコツをまとめておきますね。

  • 砂抜きは海水と同じくらいの濃度の塩水(約3%。水300mlに対して塩9g)で行う。
  • 塩水の量はあさりがひたひたに浸かるくらいにする。どっぷり浸けない。
  • ボウルにざるを置いてあさりをその上に並べ吐いた砂がざる越しにボウルの底に沈むようにする。
  • あさりは勢いよく潮を吹くので水浸しになっても良い場所で砂抜きする。オススメは風呂場。
  • 時短ワザもそこそこ使えるけど、時間に余裕があれば時間をかけてきっちり砂を抜きましょう。

それでは良いあさりライフを。

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