江戸時代を舞台にした人情料理小説「みをつくし料理帖」の特別編「はなごよみ」を読みました。
これにてシリーズは本当に完結ということもあってか気合の入った筆で楽しませてもらいました。
読み終えるとこのシリーズにハマっていた頃のことを思い出したりして物語とともにあんな料理もあった、こんな料理もあったと懐かしく振り返っております。
今日の料理も作中の一品。土用の丑の日に鰻は高くて店では出せないからと、代わりに考案した趣向が「う尽くし」。
名前にうの付く料理ばかりを集めましたという御膳です。豆腐は高蛋白だし、梅は消化を助けてくれるので体に良さそうですね。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分(豆腐の水切りの時間は含めていません)-
- 木綿豆腐:1丁
- 梅干し:2粒
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 卵白:1個分
- 鰹節:適宜
- 揚げ油:適宜
【作り方】
- 豆腐はキッチンペーパーでくるんで電子レンジの500ワットで3分チンします。ラップを替えて丼をすけたザルに載せます。その上に皿と重しになるもの(本など)を載せて水切りします。
- 電子レンジでチンしてから水切りすると15~20分の短時間で水切りできます。
- 1.をやっている間に梅干しの実を種から削ぎ落とし細かく叩きます。これと味醂を合わせてよく混ぜておきます。
- 豆腐を半分に切り、更に上下に半分にスライスし、更に3等分します(つまり半丁を6等分します)。残り半分も同様に切ります。
- 豆腐の腹に切り目を入れて小さなスプーンなどで2.を差し込みます。
- 袋揚げの口を開く要領で切り口を開いてやると作業が楽です。
- 揚げ油を170度に温めます。待っている間に豆腐を卵白にくぐらせ鰹節をまぶします。
- 5.を揚げ油に投じて1分半揚げ、ひっくり返して更に1分半揚げればできあがり。
【一口メモ】
- そのままかじるとじゅわっと梅肉の酸味と塩気が広がって豆腐の味付けになります。鰹節の香ばしさもポイント高い。他に味の濃いおかずがある場合は交互に食べると丁度良い感じだと思います。
- 味付けはしていないので単体で食べるには物足りないかもポン酢か醤油で頂いて下さい。
- 卵黄が1個分余ると思いますが単体で別の料理に使うか、この料理で余った卵白+卵1個追加でしっかりめの卵料理にして下さい。