夏になるとむしょうに冷たいお菓子がほしくなりますよね。
そういうときは冷蔵庫が当たり前にある暮らしがありがたくなります。
市販品も良いのですがたまには手作りアイスにも挑戦したい。けど、一般的にはアイスクリームメーカーがないと作るのは難しいと考えられています。
僕も学生時代に挑戦したくなって、泡立て器を使えば作れるのではと考えました。
けど、僕の料理の師匠の母上に止められたんですよね。
「氷を撹拌したらひん曲がるよ」ですって。うーん、たしかにひん曲がりそうなひ弱な形状。
電動泡立て器は持ってなかったし、たとえ持っていたとしても
「シャーベットを作ろうとして壊した」
なんてことになったら一生モノのトラウマじゃないですか。
しゃーないかと諦めかけたら「そんなもの使わなくても作れるよ」と母上がとある方法を教えてくれました。
そう、実はどこの家にでもあるアレを使えばシャーベットは作れちゃうのです。
アイスクリームメーカーなしでシャーベットを作る方法
ではさっそくその秘密道具をご紹介しましょう。
「え゛?」と目が点になったあなた、いや差し込む写真を間違えたわけじゃありませんよ。
まごうかたなき割り箸です。
わかってしまえば簡単な話。こういう手順で作るのです。
- シャーベットにしたい溶液をタッパーなどに入れて冷凍庫に投入。
- 半凍りになったら割り箸数本を突っ込んでワシワシとかき混ぜる。で、また冷凍庫に投入。
2.の工程を数回繰り返せばできあがり。
シャーベットの食感が滑らかなのは空気をたっぷり含んでいるからです。アイスクリームメーカーは常に撹拌しながら空気を混ぜ込んでいく装置ですが、手動の撹拌でも根気よく混ぜればほぼ同じことができちゃうわけです。
自粛が続いているエリアでは、外出もままならない昨今。
どうせ、1日家にいるのなら、ちょくちょく冷凍庫を覗いてかき混ぜるだけのシャーベット作りに挑戦するのはいかがでしょう。
ちょっと楽しい休日になるかもです。
[レシピ例]ストロベリー・シャーベット
【材料】(約500g分)
- 苺:1パック(約300g)
- ヨーグルト:100g
- 水:100g
- グラニュー糖:20g
[メレンゲパート]
- 卵白:1個分
- グラニュー糖:30g
【作り方】
- 粗くつぶした苺に[メレンゲパート]以外を合わせてタッパーに入れ冷凍庫で凍らせます。
- 時々、冷凍庫を覗いて半ば凍りかけていたら割り箸数本を突っ込んで1分ほどワシワシと混ぜます。また冷凍庫に投入します。これを4、5回繰り返します。 ※1回目は常温から凍らせるのでちょっと時間がかかりますが2回目以降は氷温から凍らせるのでわりとあっという間に凍ります。なのでマメにチェックするのが吉。
- [メレンゲパート]の卵白を硬く泡立て、グラニュー糖を加えて更に泡立てます。これを2.に加えて割り箸でワシワシと混ぜ再度冷凍庫に投入します。あとは、2.と同じ要領で2、3回割り箸で混ぜればできあがり。
めんどくさそうに見えますが、実は冷凍庫に入れてしまえばちょくちょく出して1分かき混ぜているだけなのでヒマはかかるけど手間はかからないお菓子です。ぜひ、お試しあれ。
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