おかずクレープ──と呼ばれるジャンルの料理があるらしい。
砂糖を使っていないクレープの生地でハム、チーズ、ローストビーフ、ツナやサラダを巻いた料理。
イメージはわかるのですがなんか違和感を覚えるのは偏見でしょうか。
甘くなければクレープじゃない──なんてやっぱ思っちゃうんですよね。
フルーツをふんだんに使って生クリームかカスタードクリームを詰めて上からチョコレートをかけたりして。
クレープはやっぱこうでなくっちゃと思っちゃうのは固定観念なのかなぁ。
その逆で揚げ春巻きを供されて一口齧ったら中が……
甘い!
となればびっくりしちゃうかも。
けど、おかずクレープと違ってこれはこれでありと思うのは日本に菓子パンの文化が根付いているからでしょうか。
日本初の菓子パンとしてあんぱんが考案されたのは1875年(明治8年)のことだそうです。
そしてこれはとりもなおさず世界で初めて菓子パンが考案された年でもあるらしい。
そう、菓子パンは日本独自の文化で海外では中に甘いものを詰めたり外側に甘みを付けたパンというのは今でもほぼ存在しないらしいんですよね。
ということで(何がだ?)独断と偏見に満ちた料理な気がしますが冷蔵庫に残っていた春巻きの皮と野菜室のかぼちゃを使ってスイーツ系揚げ春巻きというのを作ってみました。
【材料】(5個分)
-調理時間:40分-
- かぼちゃ:正味200g
- 春巻きの皮:5枚
- 揚げ油:適宜
- 粉砂糖:適宜
[調味料パート]
- グラニュー糖:30g
- バター:10g
- レモン果汁:5g(小匙1)
- シナモン:少々
【作り方】
- かぼちゃを茹でるお湯(分量外)を沸かします。かぼちゃを1cm角の賽の目に切ってこのお湯に投入し20分茹でます。茹で上がったらざるに揚げて水気を切ります。
- 揚げ油を170度に温めます。待っている間にボウルに1.と[調味料パート]を合わせてポテトマッシャーで丁寧にすりつぶします。これを5等分して春巻きの皮に包みます。
- 揚げ油が温まったら2.を投入して1分半揚げます。ひっくり返して更に1分半揚げればできあがり。お皿に盛り付けて茶こしを使って粉砂糖を振りかけます。 ※1度に揚げる個数は3個程度までにしてください。
【一口メモ】
- レモンの酸味が利いていてくどくない味わいです。シナモンの風味も洋風スイーツっぽくて良い感じ。
- パイ生地を使った本式に比べると簡易版といった印象はありますが味は折り紙付き。お手軽に作れるのでおススメです。
- 春巻きの皮は汎用的なアイテムで中身に詰める具材はおかずになるものとは限りません。あんこや抹茶を詰めたり、くたくたに煮たリンゴを詰めたりすると格好のおやつになるんですよ。
- けっこう腹持ちの良いスイーツになりました。重たいものはちょっと苦手という方は揚げる代わりにフライパンにサラダ油48g(大匙4)を張って揚げ焼きにするとだいぶライトになります。