4年ほど前の雑記。
深夜アニメが大盛況でアニメ制作の人手不足が深刻になってるなんてニュースを聞きます。
趣味で作ってるわけではありませんから、ここまで大量のアニメが作られるのには当然ビジネス的な理由があります。
もちろん、DVDやグッズを売って儲けるという直接的な理由もあると思うのですが、近頃はそれだけではないようで……
原作本の販促
深刻な出版不況の中、本を手に取る人が減っているので本を売る以前にその本の知名度が下がっています。
すごく良い小説だからもっと多くの人に知ってほしい。
インパクトのあるアニメーションで知名度向上を図るという出版社の目論見もあるようです。
地域振興
一見つながらないように見えますが、最近のアニメーションは舞台となる土地を具体的にする傾向があります。
地名が出てくるのはもちろんのこと、綿密なロケハンをやって本物の街並みそっくりの景色が作品内で描写されます。
その土地の名物やイベントも紹介されます。
で、アニメーションを見て「行ってみようかな」と思う人は意外に多いらしいんですね。なので、地方自治体が積極的にアニメとコラボするムーブメントが起きているようです。
2016年春アニメに「ふらいんぐうぃっち」という作品がありました。
15歳になった魔女が修行のため見知らぬ土地で一人暮らしを始めるというどこかで聞いたようなストーリー^^;
舞台は青森県弘前市(ひろさきと読みます)。
土地のあるあるネタ(方言がきつくて何を言ってるかわからないとか)や、街並み、お祭りなどがふんだんに登場していました。
ほのぼのとした空気感に癒される良作でお薦めですよ。
で、そのふらいんぐうぃっちの中で登場したのがこの魔女の小指クッキー。
作品オリジナルの料理かと思っていたのですが、アメリカなどではハロウィンの定番お菓子らしいですね。
【材料】
-調理時間:25分(生地を寝かせる時間は含めていません)ー(指10本分)
- バター:33g
- グラニュー糖:33g
- 卵:17g(残りはスクランブルエッグか何かにして下さいな)
- 薄力粉:80g
- ローストアーモンド:10粒
- (あれば)赤色系のジャム:苺、ラズベリーなど
【作り方】
- 薄力粉は揮っておきます。バターとグラニュー糖をボウルに合わせて木杓子で細かく切るようにしながらよく混ぜます。
- 1.に卵を加えて混ぜ、更に薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで捏ねます。これを一つのボール型にまとめラップをして冷蔵庫で1時間以上、できれば半日寝かせます。 ※最初、粉が多すぎて全然粉っぽさがなくならいぞと思うかもしれませんが体温でバターを融かしながら練り込んでいくとすっきり一つの塊になります。
- 2.を十等分し、細長く成形してクッキングシートを敷いた天板に並べます。その先端にアーモンドを一粒ずつ埋めていき、竹串で指の関節のしわを描きます(写真参照)。 ※クッキー生地は焼くと膨らみますのでかなり細め、直径1cm以下に成形しましょう。
- 3.を170度に予熱したオーブンで15分焼けばできあがり。少し水で伸ばしたジャムをところどころに塗ると血の雰囲気が出てGOODです。
【一口メモ】
- 見た目のインパクトが凄い。なかなかグロテスクで「うっ」てなる人もいるのでは? 味は普通のクッキーですが、アーモンドが良いアクセントになっています。
- ハローウィンといえばジャック・オー・ランタン(カボチャのお化け)を一番に思い浮かべますが、こんなキモ可愛いお菓子もあったんですね。アメリカのお母さんもお茶目だなぁ。
- 一般には「魔女の指クッキー」という呼び名の方がメジャーかも。自分はふらいんぐうぃっちというアニメーション作品で初めてこの料理を知ったので、同作での呼び名に倣いました。