夏野菜の定番、キュウリはサラダや漬物にしてよし、炒め物や煮物にも使える便利なアイテムです。
なにより安いので常備しているおうちも多いんじゃないでしょうか。
キュウリを漬け込む際に課題になるのは味しみ。芯までなかなか味がしみてくれないんですよね。
今日はキュウリをもっと美味しく楽しむためにキュウリの味しみをよくするテクニックをいくつかご紹介したいと思います。
胡瓜の味しみを良くする方法(叩く)
キュウリの味しみを良くする方法で一番簡単なのはおそらく叩いて割ってしまうことじゃないかなと思います。使う道具はこれ。
すりこ木です。って、今日日置いてある家のほうが少ないかな。なければワインの空き瓶なんかも使えます。
叩いて割ればそこから調味料が染みますので味しみはグンとよくなります。たとえばこんなレシピを試してみて下さい。
たたききゅうりの1本漬
調理時間:5分(漬けこむ時間は含めていません)
【材料】(2人分)
[具材パート]
- きゅうり:2本
[漬け汁パート]
- ごま油:12g(大匙1)
- 砂糖:9g(大匙1)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酢:15g(大匙1)
- 鷹の爪:1本
- 炒りゴマ:適量
【作り方】
- きゅりはまな板の上で塩揉みをして、麺棒、ワインのボトルなどで割れるまで叩きます。 ※力を入れすぎると粉々になってしまうので注意^^;
- [漬け汁パート]を合わせて、1.と一緒にビニール袋に入れて漬けこめばできあがり。10分後くらいから食べられます。
胡瓜の味しみを良くする方法(切る) その1
まるごと食べようとするから味しみが気になるわけで薄くスライスしてしまえばなんの問題もありません。
たとえばこんな料理はいかがでしょう。
きゅうりもみ
調理時間:5分
【材料】(2人分)
- きゅうり:1本
- 塩:少々
- 薄揚げ:半丁
- 乾燥わかめ:ひとつまみ
[調味料パート]
- だし汁:15g(大匙1)
- 酢:15g(大匙1)
- みりん:18g(大匙1)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
【作り方】
- きゅうりはまな板に載せて塩少々を振り、まな板に押し付けるように転がしながら塩もみします。薄揚げに熱湯をかけて油抜きをします。
- 胡瓜は3mm厚の小口切りに薄揚げは5mm厚の小口切りにします。
- 器に[調味料パート]を合わせてよく混ぜ全ての材料を加えて和えればできあがり。冷蔵庫で冷やしていただきましょう。 ※乾燥わかめは水で戻さずそのまま加えてください。三杯酢を吸って良い感じにふやけます。
胡瓜の味しみを良くする方法(切る) その2
いやいや、まるごとのキュウリを食べたいのでスライスしちゃったら意味がないという方向けのとっておきの方法も解説しちゃいます。
キュウリを蛇腹に切っちゃうのです。こんな感じ。
キュウリのこの切り方(包丁使い)は「ツバメ返し」と呼ばれています。なんかカッコいい^^
普通に包丁を入れるとすっぱり下まで切っちゃう可能性が高いのでツバメ返しをする時はある道具を使います。
そう菜箸です。こんな風にキュウリの上下に菜箸を置いて包丁を使えば菜箸がストッパーになりますのでどう頑張っても菜箸より下が切れずに残ります。それによってキュウリがバラバラにならずに蛇腹に切れるという仕掛け。
では、実際の切り方を解説します。
ツバメ返しの切り方(表側)
キュウリに対して90度の角度に包丁を入れていきます。幅はできるだけ薄く薄く。
ツバメ返しの切り方(裏側)
キュウリの上下を返して切り目の入っていない方を上にし、キュウリに対して45度の角度に包丁を入れていきます。幅はできるだけ薄く薄く。切り終えたらゆっくり引っ張ると蛇腹状に伸びるのでとぐろを巻くように盛り付けます。
あとはお好みのドレッシングなどかければちょっとカッコいいサラダのできあがり。良いキュウリライフをお楽しみ下さい。
ここでちょっとコマーシャル。
このツバメ返しを使った四川風ピリ辛冷菜は近日発売予定のレシピブック「おしゃべりレシピ とっておきの12皿 Vol.14 『涼味12選』」に掲載予定です。お楽しみに❤
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