値段の安さに釣られてついつい人参を衝動買い。
ところが家に帰ったらこの前買った人参が未開封のまま冷蔵庫で眠っていた。なんてよくある話ですよね(ホンマか?)。
今日は特定の食材が大量にあって困っている──という事態を打開する新コーナー。
大量消費レシピのご紹介というのを書いてみようと思います。
記念すべき1回目のテーマは「人参」。
なんで「人参」と訊くなかれ。単なる思いつきで深い意味はございません^^;
それでは参ります。
大量消費レシピのご紹介(人参編)
まずは和食、沖縄名物のあの料理をご紹介します。
人参しりしりのレシピ
うちの母には困った性癖がありまして、自分が「これは良い!」と思ったものを相手の意向などおかまいなしに薦めること。
いや、そんな可愛らしい言い回しでは事実に反しちゃいますね。自分が「これは良い!!!!」と思い込んでいるものを相手の意向などおかまいなしに無理やり押し付けるかな。
なので、里帰りするときは今回は何を持ち帰らされるんだろうとちょっと身構えちゃいます。
この料理もそんな押し売り品(?)の一つ。ある時里帰りしたら新聞の切り抜きが置いてあって「これは美味しいんだから必ず作りなさい」と強引に勧められました。
で、しばらくすると電話がかかってきて、「あんた、人参しりしりは作ったの?」と尋問される念の入りよう^^;
根が天の邪鬼な僕はすっかり人参しりしりが嫌いになっておりました。食べてもいないのにね。
それからいくばくか時は過ぎ、ふといっぺん作ってみようかしらんと思い立ち作ってみました。
なんだ美味しいじゃん。今更ながらですが、沖縄の人たちに「食べず嫌いになっちゃってごめんなさい」と言いたくなった次第です。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 人参:1本
- ツナ缶:1個
- 生姜スライス:2枚
- めんつゆ:18g(大匙1)
【作り方】
- 人参と生姜は千切りにします。
- フライパンにツナ缶の油を入れて人参、生姜を加え中火にかけて炒めます。
- 人参全体に油が回ったらツナを加えて更に炒めます。めんつゆを加えて絡めながら炒め水気がなくなったらできあがり。
【一口メモ】
- しりしりは沖縄の方言で千切りのことだそうです。このレシピは生姜が利いていて美味しいですよ。ツナも入っているので子供にも喜ばれそう。
- 冷蔵庫にそろそろ消費しないといけない人参があるときなどにお薦めの料理です。ともかく大量に人参を消費できちゃいますよ。
- ツナはあくまでもオプションらしく、ツナなしが基本形のようです。あと卵とじにしても美味しいですよ。
次は洋食、ファミレスなどで肉料理を頼むとガルニチュール(付け合せ)として出てきたのを見たことないでしょうか。
実は電子レンジを使うとめっちゃ簡単にできるのです。
人参のグラッセレシピ
フランス料理は一皿が3つの要素で構成されるのが一般的です。
メインとなる料理、ソース、そして付け合せ(ガルニチュール)の3要素。
付け合せと聞くとなんだかおまけみたいな印象を受けがちですが、実はメインの料理と同じくらいに重要な料理になります。
お芝居でもいくら主役が芸達者でも脇役がダメだと盛り上がりませんよね。名脇役があってこそ主役も光り輝くというもの、監督や演出さんも脇役の演技には主役同様に腐心するものなのです。
脇役俳優にも有名どころがいるように、ガルニチュールにも誰もが知っているメジャーなものがあります。
この料理もその一つ、肉料理などには欠かせない名脇役です。
グラッセというのは本来は冷やす、凍らせるという意味の言葉なのですが、転じて艶を出す(氷のイメージからきているのかな)という意味もあってこの料理の場合はそちらの意味で使われます。
日本でいうと甘露煮に相当する料理ですね。
【材料】(2~3人分)
-調理時間:20分-
- にんじん:1本
- バター:12g(大匙1)
- 砂糖:9g
- 水:かぶるくらい
【作り方】
- にんじんは縦4つに切って面取りをします。面取りをした方が見た目が綺麗なのですがもったいないという方はそのままで。
- 小鍋に全部の材料を入れて強火にかけます。ひと煮立ちしたら弱火にしそのまま蓋をせずに15分茹でます。
- 再び火を強めて煮汁をにんじんに絡めながらほぼ水気がなくなればできあがり。
【一口メモ】
- つやつやのにんじんが見た目も楽しい一品です。口に入れるとふわっと甘くてこれならにんじん嫌いな子供でも食べられそう。
- 主に肉料理、ステーキやハンバーグの付け合せにオススメです。あと、塩ゆでしたいんげんとかあれば完璧かな。
- 小玉葱など他の野菜でも同じ要領で作れますのでぜひいろいろやってみて下さい。
最後はご飯もの。人参1本まるっと使えるすぐれものです。
人参をすりおろすのがちと面倒ですが、後は炊飯器くん任せのお手軽料理です。
人参ライスのレシピ
どういうわけか、日本ではピラフとチャーハンが混同されることがあるみたいで、喫茶店のメニューなどではピラフと書いていても出てくるとチャーハンだったなんてことがあります。
ピラフは洋風の炊き込みご飯で通常コンソメスープで炊き込みます。
チャーハンは中華料理で炊いたご飯を炒めて味付けしたものです。
このにんじんライスは、子供の頃に何度か食卓に上った記憶がありますが、ピラフに属するお料理です。
【材料】(3~4人分:ご飯2合分)
-調理時間:★時間-
[具材パート]
- 米:2合
- にんじん:1本
[スープパート]
- 水:2合の米を炊く際の通常量
- コンソメ(顆粒):水300cc分:なければコンソメ(固形)1個 ※コンソメ(固形)を使う場合は、細かく砕いて加えて下さい。炊き上がり後はよく混ぜること(理想は一旦1カップ程度のお湯に溶かして冷ましてから、炊飯器のお米に注いで通常量に足りない分だけ水を追い足すと味が均一になります)。
- 塩:適宜
- バター:10g(大匙1)
【作り方】
- お米は炊飯器の釜に入れて水に浸け、30分ほど放置します。にんじんは皮を剥きすり下ろします。バターは、電子レンジにかけて融かします。
- すり下ろしたにんじんと融かしバターとコンソメをお米に加えて良くかき混ぜ、普通に炊きます。
- 炊き上がったらよくかき混ぜ、味を見て薄いと感じたら適宜塩を加えて味を調えたらできあがり(味が偏っている場合があるので、よく混ぜてから味見して下さい)。
【一口メモ】
- お米2合でにんじん1本分を摂ることができます。すり下ろしているので、にんじん嫌いの子供さんにも「強制的」に食べさせることができます。
- 具がさびしいと感じたら、玉ねぎやしめじなど他の野菜を小さめのざく切りにして加えると楽しいです。肉類が欲しいなという場合は、鶏肉(ももでも胸でも可。胸の方が低カロリーですね)がお薦めです。
まとめ
それでは良い人参ライフを……(って、どういうライフだよ)
ま、基本的には買い過ぎに注意しましょうということで。