すっごく久しぶりの「料理が好きになるブログ」の投稿です。ご無沙汰しています。
言い訳けするとですね、サボっていたというよりはこの買い出し編を書いていたら止まらなくなっていつまで経っても終わらない(んなわけもないのですが)。
気がつくと10000字を越える勢いに……。で、そんな長文に一気にお付き合いいただくのもなんなので回を分けることにしました。
たぶん、3回に分けてお送りすることになります。まずはパート1。では、よろしくお願いしますね。
目次
イントロ
僕の妹は食材の買い出しが趣味らしく1時間も2時間も歩いて1円でも安い店を見つけるのが生きがいだそうです。
ま、好きでやっていることをとやかく言うのは大きなお世話なのでしょうがその店を見つけるのに使った時間は、1円安いというお得感にとうてい見合わないぞと内心考えています^^;
世の中には彼女と真逆で、とにかく買い出しが大きらい。1分、1秒でも早く家に帰りたい。と思っている人もいるらしい。
そこまで食材の買い出しが嫌いなのだったらイマドキは食材の宅配サービスという選択肢もあると思うのですけどね。
でも、「来る日が決まっているのがヤダ」とか「量の細かい調整ができない」とか「食材は自分の目で見て選ばないと」なんてあなたが思うのならやっぱり買い出しに行くっきゃありません(って、どんだけわがままなんだよ(^^;)。
買い出しに行かないわけにはいかないけれど、きちんと計画を立ててから出かければ買い物の時間を短くすることはできます。
大きらいな食材の買い出しも短時間で済ませられるのなら、あなたの買い出しストレス(?)だってずいぶん軽減されるのではないでしょうか。
ということで、今回のブログのテーマは2つ。
- 食材の買い出しのコツは計画性にあり!
- お財布に優しい買い出しのコツ
あなたのストレスを軽減すべく計画性のある買い物をするコツやテクニック&家計を助けるコツやテクニックを解説していきます。
食材の買い出しの鉄則(基本のコツ)
計画性のある食材買い出しの鉄則
段取り良く買い出しをするコツは計画性にあります。具体的には次のような3つのステップを踏んで買い物をすると良いです。
- 買い出しの流れを理解する。
- 買い出しの流れに沿って計画を立てる。
- 計画に沿って買い出しをする。
ステップ2では前々回のブログで解説した3つの定、「定位置・定量・定番」のうち「定位置」が活躍します。
あなたの家にどんな食材・調味料のストックがあって、何が切れかけているかがひと目で把握できるようにしておくというのは買い出し計画を立てる時にとても重要になってきます。
お財布に優しい食材買い出しの鉄則
お財布に優しい買い出しのコツは実はたった1つだったりします。それは……
買わない!!
……。ええと、なんか「あったりまえじゃん」と罵声が飛んできそうで怖いのですがこれは真理です。
買い出しという行為は家計の収支のうち「支」に関わるものです。だったらそれをコントロールするのは如何に支出を抑えるか──これしかないのです。もう少し具体的に噛み砕いていうとこういうことです。
家にあるものは買わない!
安くても買わないっ!!
加えて前々回のブログで解説した3つの定、「定位置・定量・定番」のうち「定量」、「定番」も重要になってきます。
つまり
- 決まった量だけ買う(ジャンボパックは必ずしもお得じゃありません)(定量)
- 変わったものは買わない(定番)
ということが無駄な買い物をしないコツになるのです。
計画性のある食材買い出しを実践してみよう
食材に限った話ではないですが僕らは一般にがっつり計画を立てて買い物をしたりしません。「今日は暇だしちょっと買い物にでも行くか」てなノリで何も考えずに家を出て、目についたお店を覗き、時には目についたものを衝動買いしたりします。
けど、もしあなたが「食材の買い出しなんてだいきらいっ!!」と思っているならばバッグを手に取る前にちょっと立ち止まってみてください。
今からやる『食材の買い出し』にちょっと計画性を持たせるだけで、びっくりするくらい効率よくお店を回れて、びっくりするくらい早く家に帰ってこれるようになりますから。
まずは、普段漫然と意識している食材の買い出しの流れを整理してみましょうか。
1.食材買い出しの流れを理解する
僕がふだんやっている食材買い出しの流れはこんな感じです⇓。僕は平日の昼間は仕事に出ているので食材の買い出しは週末にまとめてすることが多いです。
■買い出しの計画を立てるステップ
- 献立を組む
- 家の在庫をチェックする
- 食材、調味料の不足分をメモする(食材買い出しリストを作る)
- チラシをチェックする
- 回る店とルートを決める。
■買い出しをするステップ
- バッグとお財布を持ってGo!
- お店で必要なものをそろえる。予定外の商品に惹かれて悩んだりする
- 買い物を終えて帰宅したら買ってきたものを片付ける
「こんなガチガチの買い物はヤダ。もっとフリーダムにのんびり買い物したい」とあなたが思うならこの通りに実践する必要はありません。却っていらんストレスが溜まってしまいます。
ただ、計画を立てるステップの2.と3.は無駄な買い物をしないための重要ポイントなので押さえた方が良いかな。あと、結構重要なのは買い出しをするステップの3.──買って帰った食材や調味料はそのへんに放置せずその手で決めた場所にしまいましょう。それがモノを定位置に収めるコツです。
あと、ちょっとしたことですが買って帰ったものを片付ける際に外装はできるだけ捨ててしまいましょう。例えばマヨネーズやケチャップの外側のビニール袋、袋入ラーメン5食セットの外側のビニール袋、レトルトパックの外側の紙の箱。
これらは大事に取っておく意味がないですよね。そして、これらを外すことでものの収納効率は格段に良くなるのです。レトルトパックなんてびっくりするくらいコンパクトに収まりますよ。
2.食材買い出しの計画を立てる
では、買い出しの流れをシミュレーションしながらそれぞれのステップごとにコツやテクニック、注意点を解説していきます。
献立を組む
買い出し計画の最初のステップは「何(どんな料理)を作るか」を決めることから始めます。
僕の場合は週末にまとめ買いをすることになるので1週間分、今週の献立は何にしようかと考えます。こちらの方は「献立の呪いを祓う③ ~実際に献立を考えてみよう~」で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
家の在庫をチェックする
次に決められた場所(定位置)に片付けてある食材や調味料と献立とを見比べて、足りないものがないかチェックします。
この在庫のチェック作業でのコツや注意点をまとめますね。
- 献立を組む前にざっと見ておき、できるだけ在庫にあるもので献立を組む。
買ってくるものが少なくなるのでお財布に優しい買い物ができます。
- 献立に不足しているもの以外に常備食材や調味料は切れかけているものがないかもチェックする。
常備食材というのは僕が勝手に作った用語ですが、常に一定量ストックしてある食材で我が家ではじゃがいも、玉ねぎ、人参がそれに相当します。
発注点を見極める。
発注点というのは在庫管理の用語なのですが、要は買い時(今買わないと在庫が切れてしまうタイミング)のことを指します。
調味料でも食材でも買った時点から劣化が始まって日が経つにつれて味が落ちたり傷んだりします。
あまり早くに買ってしまうと前の在庫がだぶついて使い始めがだいぶ先になってしまうのでそれは避けたい。
できれば、在庫が切れかけ寸前(発注点)のタイミングで買うのが賢い買い出しのコツです。
一番簡単な発注点の管理方法は「こうなったら買ってくることにする」というルールを決めて目に見える形にしておくことでしょう。たとえばうちはペットボトルのお醤油の底から2.7cmくらいのところにガムテープを貼っています。
こんな感じですね。
僕は毎週末調味料の重さを計っているのですが、平均すると1週間での醤油の減りは160gくらいです。で、このペットボトルは1リットル入りです。醤油の比重は水の1.2倍なのでつまり1200g入り。
週に160g使うということは毎週13%ずつ醤油が減っている計算になります。で、ペットボトルの高さは21cmなのでその13%である2.7cmくらいあればあと1週間はもつ勘定になるというわけです。
あなたの家庭ではそんなに醤油を使わないかもしれないし、もっと使っているかもしれません。なので、試しに何週間かかけて毎週末に重さを測ってみましょう。そうするとかなり正確に発注点を見極めた印を入れることができます。
あ、ちなみに醤油は黒いのでガムテープを貼っていますが、酒やみりんならマジックで印を入れるだけでOKですよ。
使うたびに印に近づいてくるのがわかりますし、「この印を切ったら買いに行く」逆に「これを切るまでは買わない」というルールはとてもわかり易いです。
中身の見えない瓶などに入った調味料は「この重さを切ったら買いに行く」と決めておいて「かなり減ったんじゃないかな」と気になったら重さを計ってみてチェックすればこの印と同じことができます。
とはいえ、調味料の特売広告なんかを見つけてしまうとまだ家に在庫があるのに、ついつい買ってしまうこともありますよね。
そういう時僕は「特売はまたある。今、これを買う必要はない」と自分で自分に言い聞かせることにしています。
ちなみにうちの近所のスーパーは週末の集客狙いで特売を打つことが多いらしく、土、日には必ずと言っていいほど醤油、砂糖、卵のどれかが特売になります。
よく買いに行くお店の特売の周期を把握しておくことも賢い買い出しのコツです。それほど難しい話ではなく特売の広告を見たら日付と曜日をメモしておくというのを何度かやればパターンは読めてきます。
スーパーも思いつきで特売をやっているわけではなく計画的に特売を打っているはずですので。
食材、調味料の不足分をメモする(食材買い出しリストを作る)
在庫のチェックができたら買ってくるもののリストを作りましょう。
僕は異動前の使えなくなった名刺の裏をメモ用紙にしているという超アナログ派なのですが、できればスマホのメモ機能などあとでリストの並び順を変更できるツールを使うことをおすすめします。
買い物をするお店が複数ある場合は、お店ごとに買うものを固めて並べておくのが買い漏らしをふせぐコツなのですが、次のステップでチラシをチェックしたら「やっぱりこっちのお店で買おうっと」と気が変わることはままあること。なのでリストの並び順が変えられると好都合なのです。
もし、あなたがアナログ派で手書きメモにまとめたいのであれば、三色くらいのボールペンを用意することをおすすめします。
リストは普通に黒字で書いてOKなのですが、チラシをチェックしてどのお店で買うか決めたらお店ごとに色を変えて○印を付けましょう。このやり方でもひと目見てわかるので買い漏らし防止の効果が期待できます。
チラシをチェックする
食材買い出しリストを作ったらお店のチラシをチェックしましょう。
チラシをチェックする際のコツは2つあります。
1つめは漫然とチラシを見ないこと。今作ったリストに載っている食材、調味料がチラシに載っているかどうかを探すのです。載っていればそのお店で買うこと決定。なければ他のお店のチラシをチェックするのもありです。
例えば明日その食材、調味料の特売があると書いてあれば買う日を1日ずらすのもありかも。ただし、そのお店に2往復することになるのであればその労力との兼ね合いで決めるべきでしょうね。
2つめはリストに載っていない食材、調味料の特売情報は基本的に無視すること。見てしまうとついつい買いたくなります。先にも書いたように家にあるのに買ってしまうとその食材、調味料は使い始めるまでに時間がかかります。
で、時間がかかった分、劣化します。最悪はダメにして捨てるハメになれば使ったお金は丸損です。大事なことなのでもう一度言いますが特売はまたあります。今、必要なものだけ買うためにもいらない情報をインプットするのはやめましょう。
回る店とルートを決める。
さて、これで買い出しの準備は整いました。頭の中でどんな順番でお店を回るのか、徒歩で出かけるのか自転車あるいは車で行くのかなどをざっとシミュレーションしてから出かけましょう。
パート1のまとめ
今回は食材の買い出しの計画を立てるコツについて解説しました。ちょっと、エッセンスをまとめておきます。
- 段取りの良い買い出しをするには……
- 買い出しの流れを理解する
- 買い出しの流れに沿って計画を立てる
- 計画に沿って買い出しをする
の3つのステップを踏む
- 家の在庫がひと目で分かるように食材、調味料の定位置を決めて「守る」こと
- お財布に優しい買い出しのコツは「買わない」こと
- そのためにも「定量」、「定番」を守って、
- 決まった量だけ買う
- 変わったものは買わない
を心がけること
- 定番の食材、調味料の「発注点(買い時)」を見極める。そして、発注点が来るまでは買わない。特売していても買わない。
- よく行く店の特売の日付と曜日をメモしておいて特売日の周期を把握する
- 買い出しリストは買うお店ごとにまとめて書く
- チラシは買い出しリストに載せた食材、調味料があるかを探す目線でチェックする。それ以外の特売品は敢えて無視する。
【次回予告】
次回はいよいよ「食材の買い出しに出かけよう」編をお届けします。
買い出しの呪いを祓う② ~計画性で決まる 食材買い出しのコツ②~
- 出かける前の心構え
- 生活費のコントロールのコツ
- お店選び
- 食材の買い出し装備について
- 買い物中に気をつけること
などについて解説していきますのでまたお付き合いくださいな