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買い出しの呪いを祓う

買い出しの呪いを祓う② ~冷蔵庫がすっきりする技あり片付け術~

前回、部屋の片付けの原理・原則について解説しましたが、こういうのはやはり論より証拠。百聞は一見にしかず。

片付け力を身につけるのは実際にやってみるのが一番手っ取り早いと思うのです。

そこで、どこのお家にもある冷蔵庫を片付けの練習台にして実践編の解説をしてみたいと思います。

なぜ冷蔵庫を片付けの練習台に選んだかというと、たいていどこの家にでもあって、収納スペースの割り振りが似たり寄ったりで、ここで解説したことが、ほぼそっくりそのまま実践できちゃうからです。

そしてここで覚えた片付けのコツは他のスペースの片付けにも応用が利くのです。

◆イントロ(冷蔵庫の片付けのコツは中身の把握から)

家の冷蔵庫の中身をイメージできますか?

棚はいくつありますか?

扉の収納はどうなっていますか?

フリーザーの構造は?

どんな食材が入っていますか?

食材以外に何が入っていますか?

冷蔵庫を開けずに、中身のイラストと入れてあるものの配置を図解できる人がいたら尊敬します。

まず、描ける人はいませんて。

このブログのテーマは、ずばりこれです。

扉を開けるまでもなく、どこに何が入っているか把握できている冷蔵庫の棚割り!です。

プロの料理人が使う冷蔵庫は100%これができていて片付けが楽なだけじゃなく、料理の段取りも段違いに良いのです。

◆冷蔵庫の片付けのポイント(押さえるべき3つのコツ)

冷蔵庫の片付けに取りかかる時に、気を付けるポイントを3つ挙げます。

  1. 詰め込み過ぎない:容量の70%くらいまでに抑える
  2. 可視化:全体が見渡せるようにして死角をなくす
  3. ワン・アクション・ピックアップ:物が片手で取り出せるように置く(積み重ねない)
  • ものを入れ過ぎると、どこに何があるか分かりづらくなっちゃいます(スカスカくらいで丁度良いのです)。
  • 死角ができるとその向こうのものは忘れ去られます(以前、冷蔵庫の片付けをしたら賞味期限が数年前のものがあったりして、くらっとなりました^^;)
  • 物を置く場合は出し入れが楽なように工夫しましょう。

ちなみに恥ずかしげもなくうちの冷蔵庫の中をお見せしますと、こんな感じです。

(あ、2018年に冷蔵庫を買い替えたのですがこの写真は前の冷蔵庫くんです)。

わりとスカスカです。

あと、最大のポイントは「楽しみながらやる」ことです。

苦痛になったら挫けますのでほどほどに。

では、順を追って片付けをやってみましょう。

冷蔵庫の収納スペースの把握(片付ける冷蔵庫の棚割りを知ろう)

長年使っている冷蔵庫でも、意外と棚がいくつあって、ひきだしがいくつあって、ということが把握できていないものです。

で、収納スペースが把握できていないと冷蔵庫のどこに何をしまったら良いかわからず片付けにならないのです。

まずは、冷蔵庫の棚やひきだしの絵を描いてみましょう。うちの前の冷蔵庫の収納スペースをエクセルで描いてみました。

一番上が扉になっていて冷蔵室。抽斗2段のフリーザー。

一番下も抽斗で野菜室。わりとありふれた構造かなと思っています。

在庫の分類(冷蔵庫に何をしまうのか改めて整理しよう)

冷蔵庫にしまうものは、大きく二つに分けられます。

味を付けるもの(調味料)」と「味を付けられるもの(食材)」です。

これらを3つの要件に従って分類します。

まず、それがなくなるまでの期間(ライフサイクル)で分類

  • 卵や牛乳、お肉などはライフサイクルが短く
  • チーズや野菜などは中くらい
  • 調味料や保存が利く漬物、胡麻など乾物は比較的長いこと

冷蔵庫に居座っています。

次に、使う頻度&すぐ使う予定かどうかで分類

「使う頻度が高い」又は「すぐ使う予定がある」ものほど手前の取り出し易い位置に、使用頻度の低いものほど奥に片付けるのが収納のコツです。

最後に、容器に入ったもの(調味料類などは容器(瓶やチューブ)の大きさで分類します。

図体の大きな容器が手前にあると奥のものが見えにくくなります。使う頻度が同じくらいなら手前に背の低い容器を持ってくるのが冷蔵庫の片付けのコツです。

棚割(冷蔵庫のどこに何をしまうかを決める)

で、描いた収納スペースの絵と在庫の分類と睨めっこしながら、どこにどんなものを置くか割りつけていきます。

前回のブログで書いた「定位置を決める」というのを冷蔵庫の片付けに当てはめようというわけです。

やってみると、コンビニの棚割みたいでちょっと楽しいですよ。ちなみに、うちの棚割はこんな感じです。

≪ちょっとしたコツ≫(冷蔵庫の片付けで工夫していること

我が家の冷蔵庫の片付けでちょっとしたコツというか工夫しているポイントをご紹介しますね。

使用頻度によって置き場所を分ける

「使う頻度が高い」又は「すぐ使う予定がある」ものは目の高さより下に持ってきました。

ここに固めることで「すぐ使いたいのにあれはどこに行った」ということがなくなりました。

逆に頻繁に使わないものは高い位置にまとめています。

一時収納スペースを作る

買ってきて、すぐ使い切っちゃうもの(夕飯に使うお肉とか)を置くための一時収納スペースを設けました。

ここは物の出入りが激しくてごちゃっと並んでいるときもあれば、スカスカの時もありますが、場所を決めることで、長いこと居座っているものと混ざらないようにしました。

重ね置き禁止令発動

物を重ね置きしないように気を付けました。

特に頻繁に使う瓶や小袋に入った調味料類は出し入れが楽になっています。こんな感じ

食材自体を間仕切りに使う

フリーザーの二段目は主に肉類置き場にしています。

最初、種類別に分けるための間仕切りを百均ショップで買ってこようかとも思ったのです。

けど、スペースを狭くするのが嫌だったのでその案はボツ。

代わりに例えば見た目一発で分かるトンカツ用の肉を間仕切りに見立てて豚バラと豚ももを仕切るなど、食材自体を間仕切りに活用しています。

少量になった野菜は目につく場所に片付ける

野菜は、量が少なくなると気づきづらくなってうっかり腐らせるもとになります。

なので、少量になったら野菜室の小棚に移して気づき易くするようにしています。

こんな感じ

棚割りに従って冷蔵庫に収納する

ここまでできれば、あとは片付けていくのみ。

冷蔵庫の中身を一旦全部外に出します(気温の低い時間帯にやりましょう)。

この「一旦全部外に出す」は片付けのコツの中でも一番重要なことですのでぜひ実践してください。

中途半端に取り出して収納を始めてしまうと間違いなく片付けられていないモノができてしまいます。

これではすっきりと片付けることは絶対できません。

たぶん、あっと驚くようなものがいろいろ出てきて恐れ戦く場面もあると思いますが……気にせず続けます。

この際、捨てるしかないものは躊躇わず捨てて在庫を減らします。

冷蔵庫が空になったら、ついでですから雑巾で拭くなり洗剤で洗うなりお掃除もしちゃいましょう。

あとは、棚割の絵を見ながら冷蔵庫に収納していけば片付け完了です。

冷蔵庫の棚卸し(片付けのアフタケアー)

これで一旦は冷蔵庫の中はスッキリしたと思います。

けど、そのまま放っておくとまた荒涼たる冷蔵庫に戻ってしまう可能性がおおいにあります。

なので、1カ月に1度か2カ月に1度くらいは、『棚割と実際の収納を見比べて収納の手直し』をしましょう。

この習慣を持つことでずっとスッキリしたままの冷蔵庫でいてくれるようになるのです。

カレンダーに赤マジックで予定を書いておくとわりと忘れなくて良いですよ♪

で、収納の手直しをする際には、『使いづらいところがあれば棚割を修正』するとなおGOODです。

食材の買い方について

意外と見落としがちですが、冷蔵庫がきれいに片付くかどうかは『食材の買い方』に大きく影響されます。

こんな経験はないでしょうか?

  • 冷蔵庫の奥からかなり昔に買った納豆3パックが出てきた。
  • ヨーグルト(食べきり4個パック)の残り1個が眠ったままで賞味期限がとっくに切れていた。
  • タンドリーチキンを作るためプレーンヨーグルト400g入りを買ったけどあとの使い道が思いつかずずっと残っている。

こういった問題はどうして起きるのでしょう?

間違いなく、食材を買い過ぎているのです。

そこで……

食材を買う量を減らしましょう。

僕も冷蔵庫の片付けをしたとき、冷蔵庫の中身を全部出して正直ぞっとしたのですが、「これ何カ月かけて使い切る量やねん」と思いました。

いうほどたくさん貯蔵していたのです。

スーパーは年中開いていますのにね^^;

上の例で言うと、ヨーグルトの4個パックを買っている方は2個パックにしましょう。

プレーンヨーグルト400gを買っている方はもっと小さいパックにしましょう。

一見、少量パックの方が割高に見えますが、お徳用パックはその家の消費量に見合っていないのです。

結果、賞味期限が切れて捨てざるを得ないとなれば間違いなくお徳用パックの方が割高です。

適量以上の買い物はしない』というのが冷蔵庫の片付けの早道です。

ちなみに、『理想的な適量』とは『一度で使いきれる量』のことです。

目新しいものを買う時は注意しましょう。

定番の食材は放っておいても消費されていきます。

厄介なのは普段買わない食材を衝動買いしてしまった時です。

目新しい分、飽きるのも早いかもしれません。

1回食べて美味しくなければ手が伸びにくくなります。

そうでなくても、定番でないアイテムは買ったこと自体を忘れてしまいがちなのです。

「早く消費しないといけないものを目につくところに置く」という話を書きましたが、たとえそうしたとしても、それを食べたくなかったら目に入っても無視するかもしれません。

むしろ余計に嫌になって、もっと継子扱いする可能性だってあるのです(--;

それでも買ってしまったら……

さっさと使い切る&賞味期限が近づいたら冷凍しましょう。

意外に知られていませんが、上の例にある納豆は冷凍保存が利きます

ヨーグルトもいよいよヤバければフローズンヨーグルトにしてしまいましょう。

また、多くの野菜は冷凍保存が利きます。

◆持つべき習慣

  • 不用意にものを買わない、増やさないを心がけること。特に『長く居座るタイプ』のものは要注意です。
  • 冷蔵庫の中身は使ってなんぼです(要らないものは冷蔵庫に入っていないはず)。使い切って中身を減らそうといつも意識していましょう。
  • ものを入れるとき、戻すときにどこに置くかイメージしてから扉を開ける習慣をつけましょう(慣れると無意識にできます)。これができるようになると節電にもなります。

まとめ

このブログのポイントを一言でまとめるとこれだけです。

冷蔵庫の収納は「入っている物が一目で見渡せて、出し入れが楽ちん!!」を目指しましょう。

これは、冷蔵庫に限らず収納全般に言えることですね。

おまけ

フリーザーには、こんなものを常備していたりします。

皮を剥いてスライスした生姜をプラスチック製のバットに重ならないように並べて冷凍

凍ったらビニール袋に詰めています(無精をしていきなりビニール袋に詰めて凍らせると全部くっついてにっちもさっちもいかなくなるのでご用心^^)。

で、凍ったまま針生姜にきったり、みじん切りにしたり、おろしたりして使います。

こっちは青ネギのみじん切り。必要な時にひとつまみパッと放り込みます。

料理の効率がぐんと上がりますよ♪

【次回予告】

本当は「キッチンの片付け」編も書きたいのですが、本編の買い出し編が滞っているので次回は食材や調味料の買い物のちょっとしたコツや気をつけるべきこと(ジャンボパックは本当にお買い得かなどなど)について書いてみたいと思います。

買い出しの呪いを祓う② ~計画性で決まる 食材買い出しのコツ①~

あと、近いうちに冷蔵庫の買い替えの際のチェックポイントについても書いてみたいと思います。

冷蔵庫はそうそう買うものではないけれど、いつかは買い換えないといけない時がくるものです。

そして、結構高い買い物になります。

僕も2018年に買い換えた時、ずいぶん悩みながらチェックポイントを整理しました。

いつか買い換えるあなたへのお役立ち情報としてまとめておきたいと思います。

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