献立の呪いを祓う

献立の呪いを祓う③ ~実際に献立を考えてみよう~

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いよいよ「献立の呪い(=苦手意識)を祓う」の最終章、今回は実際に献立を考えるコツについて書いていきます。

その前にちょっと前回のブログをまとめておきましょう。

前回のまとめ

すく

前回は献立を考える苦手意識(=呪い)を祓う第2段階として手に入れた料理のレパートリー(献立の種)を整理しておくコツについて書きました。要点はこんな感じです。

  • 手に入れたレパートリー(献立の種)はすぐその場で「記録して整理しておく」こと。
  • 整理するとはモノを「決められた場所(=定位置)にしまっておいて、引き出したい時にどこにしまったかわかるようにしておく」こと。
  • 料理の体系を活用することで客観的に見てその料理はどこにしまってあるはずということが直感的にわかるようになります。
  • 料理のレパートリー(献立の種)をしまっておく引き出しは工夫次第でアナログ的にもパソコンやスマホでも作ることができます。
  • パソコンやスマホに引き出しを作る場合はフォルダの機能を活用して階層的に作ること。
  • メモすべき情報はそのレパートリー(献立の種)をどうやって手に入れたかによって異なります。

これにて献立を考える準備は整いました。あとは実際に献立を考える際にしまっておいたレパートリー(献立の種)を引き出して来れるかが献立を考えるコツ(ポイント)になってきます。

献立を考える流れ(献立はステップを踏んで考えるのがコツ)

前回のブログの最後に「次回はあなたに劇場のオーナーになっていただきます」と僕は書きました。

あなたは「なんのこっちゃ」と思ったでしょうね。けどね、実はお芝居の公演を企画するのと献立を考えるのはそのプロセス(考えるステップ)がよく似ているのです。

なので、あなたには劇場のオーナーあるいは演出家になったつもりで献立を考えるコツを掴んでもらおうと思います。

新しい公演を企画する際に一番初めにすることは「演目」を考えることです。演目が決まらないと役者を集めることもできません。これを『献立を考える』ことに当てはめると最初にやるのは献立のテーマを考えるということになります。(献立を考えるステップ①)

ここで大事なのは次の公演の演目だけ考えるのではなく向こう何ヶ月の公演スケジュールをまとめて考えるということです。似た公演が続けば観客に飽きられますし、唐突に毛色の違う芝居をかけたらせっかく付いたファンが逃げるかもしれません。

献立も同じことで似た料理が続かないよう例えば1週間分をまとめて考えた方が良いのです(献立を考えるコツ①)。

演目が決まったら次にやることは劇場付きの役者の顔ぶれをチェックすること。誰がいたっけと思い出しておくことです。これは次のステップでキャスティングを決めていく際にとても重要になります。

だって劇場付きの役者を使ったほうが外から客演を呼ぶより安く上がりますから。これを『献立を考える』ことに当てはめると食材の在庫をチェックすることになります。献立を考える際はできるだけ家にあるもので作れる料理を選びましょう(献立を考えるコツ②)。その方がお財布に優しいし食材を無駄にもしません。(献立を考えるステップ②)

次に演目に相応しい主演俳優を考えます。主役は芝居の華。観客は主役を観に劇場に足を運びます。主役を誰にするか決めないと脇役にどんな役者を持ってきたら良いかは決まりません。

これを『献立を考える』ことに当てはめると「主菜」を考えるということになります。主菜は夕食の華。家族の目が一番に向かうおかずです。これが決まらないと「副菜」が決まらないのです。献立は「主菜」から考えると覚えておきましょう(献立を考えるコツ③)。(献立を考えるステップ③)

次に脇役を考えます。脇役は主役と違って通常複数の役者をキャスティングします。主人公の良き理解者、ひょうきんな三枚目、憎々しい悪役。いろいろいますよね。

ただ、どんなタイプのキャストを考える場合でも共通して重要なことは「主役を活かす」キャスティングにすること。脇役は脇役。主役に光を照らして芝居を盛り上げるのが役目なのです。間違っても主役の演技を殺すような相性の悪い役者をキャスティングしたら芝居が壊れます。

これを『献立を考える』ことに当てはめると「副菜」を考えるということになります。その場合も1番に考えないといけないのは「主菜」と相性の良い料理を選ぶこと(献立を考えるコツ④)。主菜がバリバリの洋食なのに副菜が素朴な和食だとなんだか変ですよね。(献立を考えるステップ④)

そしてキャスティングと同時に考えないといけないのが演出家の選出です。いくら達者な役者を集めても演出がつまらなければ舞台は盛り上がりません。演出家は公演の要とも言える重要な役職です。

これを『献立を考える』ことに当てはめると「汁物」を考えるということになります。献立における汁物の役割は水分補給と主菜、副菜の栄養分の補強です。また、汁物で摂る主なミネラルは塩分なのですがこれは食欲促進効果があって食卓に並ぶ料理たちをもっと食べたいという気にさせてくれるまさに演出家の役割を担っているのです。(献立を考えるステップ⑤)

ただ、汁物は他のおかずが決まってくると自然に決まってきます。おかずが洋食だとやはり味噌汁じゃなくてコンソメスープのようなものが欲しくなりますよね。具材も栄養重視なら他のおかずで摂れない栄養素を持った食材を選びますし、経済重視で考えるなら他のおかずで使った食材をシェアするのがオススメです(献立を考えるコツ⑤)。

以上が献立を考える5つのステップです。では、実際に1週間分の献立を考えてみましょう。

1週間分の献立を考えてみよう

献立を考えるステップ-0 献立表のフォーマットを用意する

さて、1週間分の献立をまとめて考えていきます。品数は和食の定番「一汁三菜」(主食のご飯+汁物1椀+主菜1皿+副菜2皿の構成)にしてみましょう。

献立を考えるのに先立って献立表のフォーマット(考えた献立を書き込む白紙の一覧表)を用意しておきます。

「えー、めんどくさい。そんなのほんとにいるの?」とあなたは思うかもしれません。けどね、献立表を作るとこんな効果が得られるのです。

  • 献立表の効果1:1週間分の献立が俯瞰できて偏りがあればひと目で分かる。
  • 献立表の効果2:献立を考えていくうちに表がだんだん埋まってきてゴールに近づいている感視覚的に味わえる。→心が折れにくくなる
  • 献立表の効果3:献立表をずっと書き溜めておけば忘れた頃に古い献立表をまるまる使い回すことができる(その週は献立を考えなくて済む)。複数の献立表から献立を引っこ抜いて組み合わせれば短時間で新しい献立表を作ることだってできる。

僕は1週間分のお弁当を考える時にエクセルで献立表を作っているのですがそれをアレンジした1週間分の献立表をご紹介しますね。こんな感じです。

工夫しているポイントは主食材が肉のおかず、魚のおかず、野菜のおかずで赤、青、緑と文字の色を分けているところ。こうすると「肉ばっかりじゃん」とか「野菜が少ないな」といったことが一目見てわかるのです。

もう1つのポイントは主食の欄に既に「白いご飯」が記入されていること。日本人にとって主食は基本的に「白いご飯」ですからあとで変更するとしても一旦埋めているのです。

これは結構重要なことで白紙の献立表を見るとそれだけでげんなりして心が折れそうになるのですが、少しでも埋まっているとあと残りを埋めれば献立を考えるのは終わる!! って思えたりするものなのですよ。

だから、このあとのステップでも思いついたらすぐに埋めていきましょう。「あと、ちょっと。あと、ちょっと」と自分を励ましながら献立を考えるのも1つのコツなのです。(献立を考えるコツ⑥)

献立を考えるステップ-1 食材の在庫をチェックする

ステップ-0の「献立表のフォーマットを用意する」は最初に1回やれば後は使い回しができるので実際に献立を考えるステップはこれが第1歩になります。

まずは冷蔵庫とそれ以外で食材、調味料を置いている場所を覗いて家の在庫のチェックをしましょう。

余談になりますが、僕は封を切っていない調味料や缶詰の類はシンクの真下のスペースにかためて置いて決して他の場所には置かないようにしています。こうすると間違って家にあるものを買ったり、逆に切らしているものを買い忘れたりするのを防げます。これは献立を考えるコツとは別物ですが、キッチンの在庫管理のコツの1つです。

で、話を戻すと僕は在庫のチェックを済ませたらすぐに献立表の脇の欄に書き込むことにしています。今さっき冷蔵庫の中身をチェックしたところなのでリアル我が家の在庫を書いてみましょう(恥ずかしげもないことするなぁ^^;)。

ここに書いておくと献立を考える時にいやでも目に付きますから例えば「今晩は肉料理が食べたいな」と思った時に「お、そういえば冷凍庫にハンバーグダネを凍らせていたな。あれを焼いて一品作ろう」とすぐ気づけるのです。(献立を考えるコツ⑦)

献立を考えるステップ-2 テーマ(演目)を決める

僕は1週間分のお弁当の献立を考える時、その週の献立テーマを設定しています。たとえばこんな感じ。

「さらばお節料理」
「京都、冬のおばんざい」
「春一番」etc.

で、そのテーマに沿った料理を考えていくのです。

この例は季節ネタですがそれ以外にも「ハワイアン」、「スペインの風」みたいに特定の国や地域の料理の特集にしたり、「学食ランチ」、「昭和オフィスランチ列伝」みたいにいかにも学食で出てきそうな定食風や昭和のサラリーマンが食べていそうな料理の特集にしてみたり。

あなたは「えー、めんどくさい。献立を考えるだけでも大変なのに一定の特集で縛るなんて何プレイだよ」と思うかもしれません。けどね、テーマ(コンセプト、企画)を決めておくというのは献立を考えるコツとしてなかなか有効なのですよ。

前回までにお伝えしたことを実践すればあなたは相応の料理のレパートリーのメモをお持ちのはずです。けど、いざ使おうとすると意外と思い出せないものなのです。試しになんでも良いからおかずを21個(1週間分の一汁三菜のおかずの数)挙げてみてください。まず、すらすらとは出てきませんから。もちろん僕だって出てきません。

ところが、「好きな中華料理を4つ挙げてみて」といわれるとかなりハードルが下がります。「麻婆豆腐、酢豚、八宝菜、青椒肉絲」ほら言えたってなりませんか?

ハードルが下がった理由は2つあります。1つは料理の数が21から4つに減って気が楽になったこと。もう1つは「中華料理」というキーワードが与えられたことで料理の連想がし易くなったこと。

献立を考えるコツはこの2つ「献立は一度に全部考えようとしない」(献立を考えるコツ⑧)ことと「連想ゲームで考える」ことだと僕は思うのです。(献立を考えるコツ⑨)

『献立を考える流れ(献立はステップを踏んで考えるのがコツ)』で献立は先に主菜から考えるべきと書きました。1週間分の一汁三菜のおかずの数は21皿ですが、主菜の数はたった7つです。更に主菜を連想するための連想キーワード(=テーマ)を2つ用意しておけば1つのテーマにつき3皿と4皿思いつけば主菜の献立は完成するのです。

さすがに中華料理というテーマで7皿考えるのは難しいかもと思うのですが3皿や4皿ならイケそうな気がしませんか。

ということで、『献立を考えるステップ-3 主菜(主役)を決める』に入る前に!テーマを2つ決めておきましょう。1つはせっかくですから「中華三昧」にしましょうか。もう1つはそろそろ夏野菜が出回る季節ですから「夏野菜行進曲」──旬の夏野菜をたっぷり摂る企画などいかがでしょう。

献立を考えるステップ-3 主菜(主役)を決める

さて、テーマに沿って連想を働かせて主菜の献立を考えてみます。「中華三昧」はステップ-2で「麻婆豆腐、酢豚、八宝菜、青椒肉絲」と4つ思いついちゃいましたね。

でも、ちょっと待って。「献立を考えるステップ-1 食材の在庫をチェックする」で冷蔵庫の中身をチェックした時に冷蔵庫に茄子がありましたよね。だったら、麻婆豆腐と似た系統だけど茄子が使える麻婆茄子はどうでしょう(茄子は1本しか残っていないので買い足さないといけませんが)。これが、『できるだけ家にあるもので作れる料理を選びましょう(献立を考えるコツ②)。』ということなのです。

テーマ「中華三昧」で4皿思いつきましたから、次は「夏野菜行進曲」で3皿献立を考えましょう。夏野菜といえば何がありましたっけ?──30秒考えて思いつかなければGoogle先生に頼ってください。べつに独りで悩むようなことではありませんから(笑)。ということで検索してみました。

夏野菜とは、野菜の中で特に夏期に収穫されるものをいい、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、ニラ、カボチャ、ズッキーニなどが代表的である。

これを見て「えー、全然料理が思いつかないよ」という方は『献立の呪いを祓う① ~料理のレパートリーを増やそう①~』を読み返してくださいな。レシピは他力本願で検索エンジンに教えてもらえばよろしい。

ちょっとおさらいになりますが検索エンジンでレシピを検索する時はキーワードを2つ以上設定しようと僕は書きました。たとえば冷蔵庫には豚ロースがありますから「トマト 豚ロース レシピ」なんてどうでしょう。「豚ロースのトマト煮」なんてのがヒットしました。美味しそうですよ。

あるいはトウモロコシというワードを見て「あ、北海道に行きたい」とか思っちゃいました。そこで「トウモロコシ 北海道 レシピ」で検索。「じゃがもろこし」、「コーン爆弾揚げ」なんてレシピを発見。どっちも美味しそうだけどこれは主菜なので揚げ物である「コーン爆弾揚げ」でいきましょうか。

という具合に検索エンジンに助けてもらえば3皿や4皿の献立なんてあっという間に考えられます。ということで献立表を埋めてみました。

少し献立らしい形になってきましたね。そしてカラフル(笑)。

僕は料理に使う食材を肉、魚、野菜で色分けしています。副菜を考える時に主菜が肉メインだったら野菜を中心に、逆に野菜メインだったら少し肉系の料理をと考えるのですが、こうして色分けしておくと偏りがないかひと目でわかって便利ですよ。

さて、主菜の献立を考えるコツを少し整理しておきます。

  • 設定したテーマをキーワードにして連想を働かせてレパートリーを引き出す。
  • 何も思いつかなかったら検索エンジンで即検索。

さて副菜を考えましょう。「うええ、空白が3列もある。まだ5割もできてないよ」とあなたは道のりの遠さを嘆くかもしれません。けど、ご安心を実はこの段階で献立は7~8割がた出来上がっているのです。

献立を考えるステップ-4 副菜(脇役)を決める(副菜1)

副菜は1つの献立で2皿。1週間分だと14皿。考えた瞬間にげんなりしちゃいますよね。なので、これも主菜と一緒。「献立は一度に全部考えようとしない」(献立を考えるコツ⑧)を使います。

まずは副菜1から。この副菜1のポジションは主菜を補うもの──良きライバルか女房役(恋人役)と捉えてキャスティングすることが僕は多いです。まずは中華三昧の4日分を見てみましょう。

月曜日の主菜は「麻婆茄子」で野菜が主食材です。だったら副菜はもう少しお肉系がほしいかな。冷蔵庫にある食材を見ると「豚ロース(とんかつ用)」がありますね。では、これと同じく冷蔵庫にある青唐辛子で何か一品考えましょう。

といっても独りで悩まないでくださいね。検索ワード「豚ロース 青唐辛子 中華 レシピ」といったところでGoogle検索してしまえばOKです。「豚ロースと青唐辛子のピリ辛炒め」というレシピを見つけました。結構美味しそう。これにしちゃいましょう。

あ、補足しておくと、とんかつ用のお肉はとんかつしか作れないアイテムではありません。細切りにしてしまえば炒め物にだって使えちゃうのです。

で、水曜日の主菜は「酢豚」。バリバリの肉のおかずです。ならば副菜は野菜、根菜がほしいところ。手持ちで「じゃがいもの中華炒め(土豆絲(トートース))」というのがあったのでこれにしました。

さてお次は金曜日の主菜「八宝菜」。うーんと?? 何も思いつきませんでした。なので「八宝菜 副菜 レシピ」というワードでGoogle検索。ヒット数は18万7千件!! 『おかずが「八宝菜」ならこれ!時短も節約も叶えるおすすめ献立集』といった特集記事にしてくれているサイトもたくさんありました。

で、さっぱりしたものが欲しかったので「春雨サラダ」を選びました。

同じようにして日曜日の「青椒肉絲」の副菜も「青椒肉絲 副菜 レシピ」で検索。メインの味が濃いのでさっぱり系の「キュウリの梅和え」を選びました。ちょっと和風だけど気にしない。

今、冷蔵庫にある食材に目が行ったのですが、里芋が1個……。これは非常におかずにしにくい残り方ですね。なので汁物にできないか検索してみて「里芋の卵スープ」というのを見つけました。さっそく水曜日の汁物の欄に書き込んでおきます。

こんな風に今、献立を考えている欄とは別の欄でも何か思いついたらすぐに書き込んでいきましょう。

同じ要領でテーマ「夏野菜行進曲」の3日も副菜1を割り当ててみました。

  • 豚ロースのトマト煮:「豚ロースのトマト煮 副菜 レシピ」で検索。
  • コーン爆弾揚げ:冷蔵庫にはバーグがあるじゃないかと気付き、ハンバーグを主菜にして副菜1に降格(ひどっ)。
  • 豚ひき肉とかぼちゃのみそチーズ焼き:手持ちのレシピからキャベツがあれば作れるものをチョイス。

ということで副菜1を献立表に埋めるとこんな感じになりました。

 

「冷蔵庫にある食材」欄を見てください。使う予定にした食材を灰色にしています。こうすることで2つの効果が期待できます。

  • 来週末までに冷蔵庫の中身がどれくらい減るかがひと目で分かる。
  • うっかり他の日の料理に使う食材を引き当ててダブルブッキングしてしまうのを防ぐ。僕も経験ありますが、夕飯を作ろうと思って冷蔵庫を開けたらお目当ての食材がない……。しまった、3日前に使ったじゃんというのは、かなり切ないです^^;

この段落で書いた(献立を考えるコツ)は次のとおりです。

  • 何も思いつけない時は、「(菜の料理名)副菜 レシピ」で検索。(献立を考えるコツ⑩)
  • 中途半端に残っている食材があればスープの具に割り当てると良い。(献立を考えるコツ⑪)
  • 多少テーマから逸脱しようが主菜副菜が予定した献立と逆転しようが気にしない。そもそもあなたが設定したテーマやもともとの予定なんて誰も知りません^^;(献立を考えるコツ⑫)
  • 「冷蔵庫にある食材」欄で使う予定にした食材は文字色を灰色にする。こうすることで週末までにどれくらい冷蔵庫の在庫が減るかがひと目で分かるようになり、また複数の料理でその食材をブッキングすることを防げます。(献立を考えるコツ⑬)

さて、副菜2に取り掛かりましょうか。「げげ、まだ6割くらいしかできてない!」と嘆くあなたの声が聞こえて来そうです。

けど、ご心配なく。実はこの段階で献立を考える作業は9割くらい終わっているのです。

献立を考えるステップ-4 副菜(脇役)を決める(副菜2)

副菜2は箸休め(口の中をさっぱりさせて改めて主菜を美味しく味わえるようにする役割の料理)と僕は捉えています。なので、香の物でも良いのじゃないかなとすら考えています。

で、副菜2ではちょっとズルをしちゃいますよ。常備菜の使いまわしです。

料理は何も毎日毎日作る必要はなくて、1週間程度日持ちする常備菜を週末にまとめて作っておくと「あと1品」がとても楽になります。

ま、ご家庭によっては「手抜きだ」とかぬかして機嫌が悪くなるご亭主もいらっしゃるみたいですが、最初の2、3週間で常備菜を数種類に増やしてランダムに出せばさすがに使いまわしとは思われないのではないでしょうか^^

ということで大根ときゅうりが残っています。これで日持ちのする常備菜を考えてみましょう。思いつけなければ「食材 常備菜 日持ち レシピ」といったワードで検索しちゃえ。ということで考えるのが面倒になってきたので即Googleに頼ってみました。結果はこんな感じです。

  • 大根:大根のツナ和え
  • きゅうり:きゅうりと鶏胸肉のバンバンジー風

ということで一気に献立表を埋めます。

ほら、一気にゴールが見えてきた気がしませんか? この段落で書いた(献立を考えるコツ)は次のとおりです。

  • 週末にまとめて常備菜を作っておくと平日の料理がぐっと楽になります。(献立を考えるコツ⑭)
  • 常備菜のローテーションを前提にすると献立を考える手間も大きく省かれます。(献立を考えるコツ⑮)

献立を考えるステップ-5 スープ、汁物を考える

さて、最後はスープ、汁物を考えていきましょう。とはいえ実はもう決まっているようなものなのです。前の段落の献立表を改めて見てください。

たとえば火曜日、洋食系のおかずが並んでいますよね。なんとなく洋風のスープが飲みたくなりませんか?

そして、主菜にはトマトが使われています。僕ならマギーブイヨンのようなインスタントでも構わないのでコンソメ系のスープが飲みたいかな。人によってはクリーム系が飲みたいという方もいらっしゃるかもしれません。

けど、この献立を見て味噌汁が飲みたいという方は結構レアケースな気がします。

実はおかずとスープには相性というものがあっておかずのメニューが決まると選択肢がぐっと狭くなるのです(ネガティブな意味ではなく献立を考える上では非常にありがたいことですね)。

なので最後のスープの系統(和風、洋風、中華、エスニックなど)は既に決まっているおかずを見てあなたが飲みたいと思ったものをフィーリングで決めればOKです。

具材は栄養学の観点から言うとできるだけ他のおかずで使われていない食材(主に野菜がオススメ)を使うようにしてください。その方が摂取できる栄養素の幅が広がります。経済性の観点から言うとできるだけおかずに使っている食材をシェアするようにしましょう。

ということで汁物の欄を埋めてみました。他のおかずの箸が進むよう、相性の良いスープ(=演出家)を選んだつもりです。

汁物の献立を考える過程でちょっと工夫したこと(コツ)を書いておきますね。

金曜日を見てください。「椎茸とかきたまの中華スープ」にしています。これは冷蔵庫の在庫で最後まで椎茸が残っていたのでスープの具材に採用しました。これにて今冷蔵庫にある食材は全て来週末にはなくなっています。

スープをどの系統にするにしろ具材は冷蔵庫の中にあるものを使うというのも献立を考えるコツの1つなのです。(献立を考えるコツ⑯)

次に火曜日と木曜日を見てください。火曜日はトウモロコシを使うコーンクリームスープ、木曜日はトマトを使うミネストローネスープです。で、その日のおかずですが、火曜はトマトを木曜はトウモロコシを使っています。つまり日をまたいでおかずとスープで同じ食材をシェアしているんですね。

このようにおかずの食材をスープとシェアする場合は同じ日ではなく別の日に割り当てた方が吉。でないと、おかずもスープも同じ食材になっちゃって飽きが来ます。(献立を考えるコツ⑰)1週間分の献立を1度に作るとこんなふうに日をまたいで食材のやり取りをすることもできるのです。

それから土、日を見てください。味噌汁が続いていますよね。この場合、一度に2日分の出汁を挽いて半分こすれば手間は半分ですみます。(献立を考えるコツ⑱)味噌汁は具材を変えれば結構続いても飽きの来ない汁物なので僕は重宝しています。

ということで、テーマ「中華三昧/夏野菜行進曲」1週間分の献立、堂々完成です。

補足事項

献立を考えるコツに関する解説は前の段落で一応終わりなのですがいくつか補足しておきます。

  • 献立ができたら念のため最終チェックはしておきましょう。チェックポイントは「肉、魚、野菜がバランス良く散らばっているか」、「食材の取り合いになっているおかずはないか」、「家族の好みと合致しているか」などです。(献立を考えるコツ⑲)
  • 献立ができたら足りない食材のメモを作りましょう。その際、ざっと予算を試算すれば家計に対するインパクトが読めます。(献立を考えるコツ⑳)
  • ちょくちょく夕飯に文句が出るご家庭なら、できあがった献立表をLINEなどで公開しておくのも1手です。何を言われても「今日はこれを作るって言ってたでしょ」と開き直れます^^ また、あなたがどれだけ努力しているかをアピールすることもできます。(献立を考えるコツ㉑)
  • せっかく作った献立表ですがこれに縛られすぎるのも良くないと思っています。例えば予定していた食材が思いの外高かった場合、それを泣く泣く買って帰るというのはもったいないですよね。スーパーで似たレシピをググって安い食材で作れる料理に急遽変更するのもあり。臨機応変に対応しましょう。(献立を考えるコツ㉒)
  • いざ料理を出して家族がどんなリアクションだったかはあとで献立表の脇にでもメモしておきましょう。どんな料理を家族が喜んだかが残っているとこれから献立を考える際の参考になりますし、次にその献立を使い回す時の改善点にもなります。(献立を考えるコツ㉓)
  • 僕は週末に1週間分のお弁当の献立を考えているのですがその際1つルールを決めています。

献立を考える時間は30分まで

で、キッチンタイマーをセットしてテーマ決めから献立表の作成までアラームが鳴る前に終わるように頑張ってやっています(ま、テーマは道を歩いたりシャワーを浴びている時などになんとなく決めてしまっているのですが)。

時間制を設けるというのは献立を考える習慣を長続きさせるのに有効な手段です。「あ、また何時間もかけて献立を考えるのか」なんて思ったら憂鬱になるに決まっています。だったらクイズ・タイムショックよろしく目の前でカウントダウンし続けるキッチンタイマーに焦らされながら「ええい、もうこれでいいや」と思い切りよく決めちゃったほうが習慣化し易いですよ。(献立を考えるコツ㉔)

まとめ

最後にこのブログに書いた「献立を考えるコツ」をまとめておきます。
献立を考えるのに役立つ24のコツ

  1. 献立は1週間分まとめて考えよう。
  2. 献立を考える際はできるだけ家にあるもので作れる料理を選ぼう。その方がお財布に優しいし食材を無駄にもしないよ。
  3. 献立はまず「主菜」から考えよう。
  4. 「副菜」を考える時には「主菜」と相性の良い料理を選ぶように心がけよう。
  5. 汁物の献立を考える時はおかずに合う系統のものを選ぶこと。具材は栄養重視なら他のおかずで摂れない栄養素を持った食材を選び、経済重視で考えるなら他のおかずで使った食材をシェアするようにしよう。
  6. 献立を考えている欄とは別の欄の料理を思いついたらすぐに埋めてしまおう。「あと、ちょっと。あと、ちょっと」と自分を励ましながら献立を考えるのも1つのコツだよ。
  7. 献立表の脇に家にある食材の一覧を作っておこう。そして献立を考える際にはそれらが使えるような料理を選ぼう。
  8. 献立は一度に全部考えようとしないこと。例えば1週間分の一汁三菜では21菜を一度に考えるのではなく7つの主菜をまずは考えるようにしよう。
  9. 献立はまずテーマを決めてそれをキーに連想ゲームで考えると思いつき易いよ。
  10. 主菜に合う副菜が何も思いつけない時は、「(主菜の料理名) 副菜 レシピ」で検索。
  11. 中途半端に残っている食材があればスープの具に割り当てると良い。
  12. 多少テーマから逸脱しようが主菜副菜が予定した献立と逆転しようが気にしない気にしない。そもそもあなたが設定したテーマやもともとの予定なんて誰も知りません。
  13. 家にある食材は使う料理が決まったら文字色を変えるか消すこと。そうすれば食材のブッキングは起きないし何が残っているかひと目で分かるようになるよ。
  14. 週末にまとめて常備菜を作っておくと平日の料理がぐっと楽になるよ。
  15. 常備菜のローテーションを前提にすると献立を考える手間も大きく省かれるよ。
  16. 家にある食材のうち最後まで残ったものはスープの具にしちゃえ。
  17. おかずの食材をスープとシェアする場合は同じ日ではなく別の日に割り当てた方が吉。でないと、おかずもスープも同じ食材になっちゃって飽きちゃうよ。
  18. 味噌汁を週に2回以上作る場合、1度にまとめて出汁を挽いてシェアしよう。冷蔵庫に入れておけば1週間くらいなら出汁ははもつよ。
  19. 献立ができたら念のため最終チェックはしておきましょう。
  20. 献立ができたら足りない食材のメモを作ろう。その際、ざっと予算を試算すれば家計に対するインパクトが読めるよ。
  21. ちょくちょく夕飯に文句が出るご家庭なら、できあがった献立表をLINEなどで公開しておくのも1手。何を言われても「今日はこれを作るって言ってたでしょ」と開き直れるし、あなたがどれだけ努力しているかをアピールすることもできるよ。
  22. せっかく作った献立表だけどこれに縛られすぎるのも良くない。臨機応変に予定を変えるのもありだよ。
  23. 食事の際の家族のリアクションはメモしておこう。来週から献立を考えるときの参考になるよ。
  24. 献立を考える時間を決めよう(例:30分以内とか)。キッチンタイマーにカウントダウンされているとだんだん開き直って思い切りの良い決断ができるようになるよ。

以上、今回のブログのまとめでした。

あとは実践あるのみ!! 最初は不慣れで巧くいかないこともあるかもしれませんがメゲずに続ければ必ず献立作りが苦にならなくなります。もし、何かお困りのことがあればこのブログの【お問い合わせフォーム】からメールなどくださいな。

僕でできることであれば、いくらでも相談に乗らせて頂きます。

【次回予告】

買い物の呪いを祓う ~序章~」 を投稿します。お楽しみに。

 

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