ところてんを漢字では心太と書きます。
その歴史は古く奈良時代には既に中国から渡ってきていたという文献があるようです。
名前の由来は不詳なのですが一説によるとこころ(心)は凝る(こる)が転じた言葉、てん(太)は太い海藻を指す言葉だそうです。
その奈良時代の文献では「心天」と書かれていたとか。
『上方ではとろりと煮詰めたお砂糖を冷たい心太にかけて食べるのが夏の一番のごちそうでした』人気時代小説『みをつくし料理帖』でそんなところてんの食べ方を発見。
さっそく試してみました。本当は黒砂糖が良さそうですがないので三温糖をカラメルソースのちょっと手前まで煮詰めて冷やします。
飴状になった砂糖をところてんにトロトロトロ。
おお、これ結構美味しいです。磯の香りがふんだんにするところてんに煮詰めた砂糖。ひんやりして良いおやつになりました。
【材料】(1人分)
-調理時間:30分-
- ところてん:1パック
- 砂糖:15g
- 水:20g
【作り方】
- 小鍋に砂糖と水を合わせて中火にかけます。煮詰まってきて大きな泡が立ち始めたら火を止めて器に移し粗熱を取ります。更にこれを冷蔵庫に入れてよく冷やします。
- 器にところてんを盛り、上から1.をかければできあがり。
【一口メモ】
- 結構美味しいです。考えてみると寒天やゼリーは甘い味付けが主流ですからさほど違和感はありませんよね。
- 砂糖は煮詰めて冷やすととろみが付きます(プリンのカラメルソースをイメージしてもらえば分かり易いです)。なのでとろとろと砂糖をかける様子は見た目も涼しげで楽しくなるようなおやつですよ~
- 砂糖はできれば上白糖ではなく、三温糖やてんさい糖のようにコクのあるものを使ってみて下さい。あと、黒蜜がけも美味しいと思います。
- それでも関東の人はところてんは酢醤油か生醤油で食べるものと思ってるでしょうから気味悪がられるかもあせあせ ちなみにそれを一本箸で食べるそうなのですがその風習は理解に苦しみます。