好きな少女漫画家の一人に坂田靖子さんという方がいらっしゃいます。
コミカルなストーリーの作品が多いのですが、どうも狙って笑わせようとしている気がしなくてご本人は素で書いているだけなのに読者は吹き出してしまうという類の作風に思えてしまいます(いや、実際は計算されているのでしょうが)。
そんな彼女の作品の中では珍しくラストがしんみり終わる短編漫画に「村野」という小品があります。
いつもの調子でにぎにぎしくもコミカルに話が展開し、最後のページで、すとんとしんみり終わったのでドキンとしましたっけ。

舞台は明治中期、主人公の家に学友たちが年賀に来るというストーリーです。
中の一人が牛肉のでっかい塊を土産に持ってきたので牛鍋をやろうという話になるのですが、塊をスライスしていくととんでもない量。
鍋にてんこ盛りになった肉を前に悪友たちは葱を奪い合い、肉を押し付け合うという始末。

なんとも羨ましい構図ですねぇ。
こんなすき焼き食べてみた……くはないか。
すき焼きの主役はもちろん牛肉ですがそれはネギや白菜、白滝、豆腐、こんにゃくなどの脇役があってこそ。

すき焼きは具材のバランスが大切だよなぁと思うのです。
ということで、今日は関西風のすき焼きをご紹介します。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 牛肉(もも又はロース):150g
- 牛脂:適宜
- 春菊:1/2束
- 白菜:1/8玉
- もやし:1/3袋
- 白滝(糸こんにゃく):1/3袋
- 白ネギ:1/2本
- 麩:数個
[調味料パート]
- 濃口醤油:54g(大匙3)
- 砂糖:13g(大匙1.5)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
【作り方】
- 肉と野菜類を食べ易い大きさに切ります。
- 鍋を熱して牛脂を溶かします。これに牛肉を入れ強火で色が変わるまで焼きます。
- 2.に[調味料パート]を加えて炒り付けます。
- 3.に白菜、白滝、もやし、ネギを加えて焼きます。野菜から水が出るので白菜の芯が柔らかくなるまでぐつぐつ煮ます。
- 4.に麩と春菊を加えて2、3分煮ればできあがり。お好みで溶き卵に浸けて戴きます。
【一口メモ】
- 美味しんぼではぼろくそに言われていましたけど、やっぱり美味しい。見た目ちょっと野暮ったいけど昭和のおご馳走って感じがします。織田作之助の小説なんかに出てきそう。
- 結構、濃い味付けなので生卵推奨です。そのまま食べる場合は醤油を加減して下さい。
- 関西は割り下を使わずいきなり肉を焼くのが特徴です。だってすき「焼き」ですし、こっちが正当なのではと関西人は思ってしまいます^^;
- このレシピの具材はうちの実家のバージョンですが他に豆腐、人参、えのきや椎茸など入れても楽しいです。

