祖母がよくういろう羊羹というのを作っていました。
名前は同じですが、名古屋名物のあれとは別物で小豆と米粉で練った餅菓子のようなもので生姜が利いているのが特徴(てか、加減のできない人だったのでこれでもかって利きすぎているのですが)。
ざらっとした食感がいかにも手作りって感じのお菓子でした。
結局、教わる前に他界されてしまったので今となってはどうやって作っていたか知りようがないのですが、今度帰省したら母上に訊いてみるかな。
昭和の昔、市販のスナック菓子を嫌うお母さんもまだ多くて、三時のおやつはいつもお母さんの手作りなんてご家庭もちらほらありました。
けど、料理と違って素人が作るお菓子は美味しくないものも多く、「売っているのを食べたいなぁ」とスナック菓子に憧れた子供もいたのじゃないかな。
それでも数十年を経て振り返ればそんな思い出も懐かしく、むしょうにあれが食べたくなるなんて人もいるかも。
今日のお菓子も如何にもお母さんの手作りって感じ。素朴で優しい味がします。
【材料】
-調理時間:5分-
- (2~3人分)
- 米粉:70g
- 水:85g
- 柚子果汁:15g
- 砂糖:40g
[打ち粉パート]
- 片栗粉:適宜
【作り方】
- 全部の材料を器に合わせて均等になるように泡立て器などで練るように混ぜます。
- 1.にラップをかけて電子レンジ600ワットで4分チンします。
- ゴムベラで練るように混ぜます。これを片栗粉を打ったバットに押し込んで平らにならします。上からも片栗粉を振って蓋をし、さませばできあがり。
【一口メモ】
- お餅のように弾力のある触感が楽しい。そして口に含んだ瞬間ふわっと柚の香が立ちます。素朴だけど上品な味。お客様が来られた時にお茶請けに出しても良いのじゃないなんて気になりました。
- 柚子果汁は瓶入りではなくできれば実を絞ってみて下さい。香りが断然違います。皮を薄く切って混ぜ込めばなおGOOD。
- あればゆず茶(柚子のジャムみたいなやつ)を使うのもありです。その場合は工程1.で加えず、工程2.のあとで混ぜ込んでレンジの600ワットで更に40秒チンして下さい。
- 応用編としてオレンジママレードなど洋風のジャムを使うとちょっとおしゃれなお菓子に変身しますよ。