「ジンギスカンはラムとマトンどっちが好きだ?」映画「探偵はBarにいる」で探偵がヤクザに拉致されてこれから雪に埋められようとする直前のヤクザのセリフです。
「別にこの質問に意味なんてない。ただ、お前の気持ちを和ませてやろうと思ってな」
ヤクザのセリフに涙目で「埋めるのをやめていただけると、とても和むのですが」と答える探偵。
大泉洋は良い役者ですね。
後刻、探偵を助けにきた相棒(松田龍平)が素で「俺はラムの方が好きだな」なんて言って探偵を怒らせていましたっけ。
けどね、ラム肉はなにもジンギスカンの専売特許じゃありません。
ちょっと目先を変えればこんな洋食にだって仕立てることができるのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:30分-
- ラム肉(スライス):200g
- トマト:1/2個(トマト缶1/2個でも可)
- 玉ねぎ:1/4個
- 椎茸:2本
- にんにく:ひとかけ
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 塩、ブラックペッパー:適宜
[下味パート]
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 赤ワイン:10g(小匙2)
[調味料パート]
- トマトケチャップ:30g(大匙2)
- 赤ワイン:50g(1/4カップ)
- 水:30g(大匙2)
- コンソメの素:3g
【作り方】
- ラム肉は食べ易い大きさに切って[下味パート]をまぶして5分馴染ませます。
- 1.をやっている間にトマトは湯剥きして小さめのざく切りにします。玉ねぎ、椎茸(石づきを落とす)は細切り、にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルの半分とラム肉を入れて中火にかけ肉の色が変わるまで焼きます。これを一旦皿に取ります。
- 3.の鍋を洗わずにそのまま使います。オリーブオイルとにんにくを入れ中火にかけます。香りが立ってきたら玉ねぎ、椎茸を加えて玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 4.にトマトと[調味料パート]を加えて強火にし、ひと煮立ちさせます。これにラム肉を加えて再び煮立ったら火を弱火にします。時々混ぜながら10分煮込みます。
- 味を見て物足りなければ塩、ブラックペッパーを適宜加えて味を整えればできあがり。
【一口メモ】
- さっぱりした風味の肉料理で肉の重たさを感じさせません。それでいてしっかり満腹感は堪能できます。ラム肉とトマトって相性が良いんだと改めて知りました。
- ズッキーニや下茹でしたブロッコリーなどを加えるとボリュームと栄養価が上がります。
- ラムは永久門歯が生える前のおよそ生後12カ月未満の子羊で、それより大きくなった羊の肉はマトンと言います。肉質はラムの方が柔らかいので焼き物やこの料理のようにさっと火を通す料理向き、独特の臭みのあるマトンはカレーなどの煮込み料理に向いています。
- トマトは缶詰めを使っても良いのですが、生のフレッシュトマトを使うと酸味とみずみずしさが段違いですので料理のグレードがぐんと上がります。品種はできればイタリアントマトを使ってください。