あらかじめ言っておきます。
お茶漬けは体に悪いそうです。
知人のベテラン医師が言うのですから間違いありません。きっと体に悪いのです。
では、どれくらい体に悪いかというと……。
そのドクターは一時期、体重150kg、血圧の上が300という驚異的なスコアを打ち出し、それでも平気でお酒を呑んでるような方でした(彼曰く、人間の血管は丈夫なのでその程度の血圧でも大丈夫なのだそうです。ってそういう問題か?)。
その彼が「体に悪い」と公言するのですからただ事ではありません。
どれほど体に悪い食べ物かニュアンスが伝わりましたでしょうか^^;
但し、「お茶漬けは体に悪いよ」と言っていた時も彼は大酒を飲んで酔っ払っていましたので信ぴょう性は若干薄いかも^^;
とはいえ、むしょうにお茶漬けが食べたくなる時ってありますよね。
要は習慣的に食べさえしなければ、たまに食べる分にはそこまで気にすることはないのではというのが自論です。
少なくとも臨終を迎えるに際して「三十年前のあの時、お茶漬けを食べさえしなければ、俺も死ぬことはなかったのに」などといった後悔をする人はまずいないでしょう^^
寧ろ、不慮の事故に遭って、「こんなことなら健康のことなど気にせず、ゆうべお茶漬けを食べとくんだった」と悔やみながら息を引き取るほうがありそうな気がします(って、それはそれでどうかと思うぞ)。
ということで、ちょっと本格的にお茶漬けを作ってみました。
定番トリオ、鮭茶、海苔茶、梅茶のうち今回は梅茶です。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分(昆布出汁を取る時間は含めていません)-
- ご飯:1膳分
- 梅干し:1粒
- ワサビ:チューブなら2cmくらい
- 刻み海苔:適宜
- ごま又は粗挽きすりごま:適宜
- 刻み葱:適宜
[出汁パート]
- 水:250g(250cc)
- 出汁昆布:3cm四方くらい
- 鰹節又は鯖節:適宜
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
【作り方】
- 出汁昆布は料理ばさみでひだひだの切れ目を入れ水250ccに浸けておきます。 ※夜飲んで帰って来て、お茶漬けが食べたい気分になりそうなら朝出かける前にこれをやって冷蔵庫に入れておくと吉。
- 1.を小鍋に入れて煮立つ直前に出汁昆布を抜き、煮立ったら鰹節(又は鯖節)を入れて3分煮出します。
- 2.を茶こしで濾して濃口醤油、味醂を加えひと煮立ちさせます。
- ご飯を小ぶりの丼などに盛り、ワサビを絞り出します。梅干しの種を取ってご飯の上に載せます。3.をて回しがけ、刻み海苔、ごま、刻み葱を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 美味しい。日本人に生まれてよかったとしみじみ思います。外国の方にもぜひこういう日本食を食べてほしいな。って、体には良くないそうですけど^^;
- 本来はゆっくり食事を取る暇のなかった商家などで生まれた食べ物なのかもしれませんね。「商家なだけにしょうかに悪いとか」……石が飛んできそうなギャグだ。
- このレシピはかなり料理として完成形に近いものになっていますが、ほうじ茶か何かをぶっかけてお皿に載ってる梅干しと一緒に食べたといったあたりが正しいスタイルな気がします。
- 時間がない時は昆布で出汁を引く工程は省いても可ですが、これをやると段違いに美味しくなります。