湯漬け、水漬けというご飯にお湯や水をかけて食べる方法は稲作文化が広まった頃からあったらしく文献は残っていないけれど相当古いものだそうです。
それに対してお茶をかけるお茶漬けはだいぶ新しくて江戸中期頃、庶民が嗜好品としてお茶を飲むようになった頃からと言われています。
元々は商家の奉公人が仕事の合間に素早く食事を済ませるために考案されたものっぽいですね。
知人のドクターに言わせると消化に悪いので絶対やってはいけない食事法の一つなのだとか。
けど、むしょうにさらさらさらっとかき込みたくなる時があるのは如何ともしがたい。
丁度、そんな気分だった休日のお昼時、ついついこんなものを作ってしまいました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳
- 鶏もも肉:50g
- 小松菜漬けなど好みのお漬物:適宜
- わさび:適宜
- すり胡麻:適宜
- 刻み海苔:適宜
[照り焼きパート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
- 粉山椒:少々
[出汁パート]
- だし汁:200g(1カップ)
- 蕎麦のかえし又は麺つゆ:小匙1
- 塩:1つまみ
【作り方】
- 鶏は食べ易い大きさに切ります。フライパンにサラダ油少々(分量外)を敷いて中火にかけ鶏肉を加えて色が変わるまで炒めます。これに[照り焼きパート]を加えて弱火にし、水気がなくなるまで炒り付けます。
- [出汁パート]を小鍋に合わせて煮立つ寸前まで温め火を止めます。
- 丼にご飯をよそい、鶏照り焼き、小松菜漬けを盛り付けて山葵を添えます。これに2.を加えてすり胡麻、刻み海苔を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 出来上がったら速やかに食べましょう。わさびのツンと鼻を抜けるから見も楽しく、鶏の甘辛、小松菜漬けのしょっぱさ、胡麻、海苔の香りと五感を総動員させられる美味しさです。
- [出汁パート]に入れるひとつまみの塩がポイント。醤油系だけだと味が単調になりがちなのですが、これを加えることで全体の味が引き締まります。
- お好みで砕いたあられなど振っても楽しいですよ。