浦沢直樹作「二十世紀少年」は馬鹿馬鹿しいほど壮大な物語でした。
主人公である昭和の少年たちは秘密基地で悪の組織の世界征服計画「よげんのしょ」を書きます。
ところが……彼らが成人して良いおじさん、おばさんになった頃、そのよげんのしょに書かれた通りのできごとが発生して世界は終末に向かって行くというお話。
子供っぽい(って、実際書いたのは子供ですがw)荒唐無稽な世界滅亡のシナリオがひとつまたひとつ現実のものになっていくホラー感。
あの秘密基地のメンバーしか知らないはずのよげんのしょの中身を知っている「誰か」に肉薄していくサスペンス感。
ひりひりするようなテンションで読み進めたものです。
で、よげんのしょの一行目にはこんなことが書かれていました。
『かれらはさいしょに、おそろしいさいきんへいきでサンフランシスコとロンドンを襲いました』
で、ほんとにサンフランシスコとロンドンで細菌兵器を撒くテロが発生するという。
けど、なんでその二都市?
という疑問が残りますよね。
万博をやっていた頃の少年たちが思い付くにしてはちょっと唐突な感じ。
その答えは……。
町内に喫茶さんふらんしすこという店とスナックロンドンという店があっただけというw
そういえば昭和のあの頃、名前の由来がよくわからない取って付けたネーミングの飲食店ってあったよなぁと思い出しました。
で、ドレッシングの話です。
イタリアンドレッシングはどこで生まれたでしょうか?
答えはアメリカ。
実はイタリアに行ってもイタリアンドレッシングというものは存在しないらしい。
というかイタリアにはそもそもドレッシングという文化は馴染みが薄いらしくてサラダにかけるのはオリーブオイル、酢、塩、胡椒など別々の調味料を好みの量かけて食べるのが一般的らしい。
じゃあなんで名前にイタリアン?
と思っちゃいますよね。
考案したのはマサチューセッツ州にあるイタリア移民が経営するレストランらしいのですがどうも、「オリーブオイルを使っているのってなんかイタリアンっぽくね?」てなノリで付いた名前のようなのです。
喫茶さんふらんしすこやスナックロンドンより多少マシかもしれないけど五十歩百歩な気がするなぁw
とまれ、このドレッシングは1941年に生まれてから大人気で瓶詰などが飛ぶように売れたとか。
僕も名前だけは知っていたのですがそういえば作ったことがなかったなと気付いて過日試しに作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:3分-
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- レモン果汁:15g(大匙1)
- 砂糖:ひとつまみ
- 塩:1g(小匙1/6)
- 玉ねぎ、ピーマン:少々
- ホワイトペッパー:少々
- オレガノ:少々
【作り方】
- 玉ねぎとピーマンはみじん切りにします。それ以外の材料を合わせてよく混ぜ、これに玉ねぎとピーマンを加えればできあがり。
【一口メモ】
- レモンの風味が爽やかなドレッシングです。野菜オンリーでも良いのですが魚介などを加えたシーフードサラダにも良く合いますよ。
- 実はイタリアンドレッシングのレシピはいろいろ出回っていて「これが正解」というものはないみたい。特徴的なのは酢またはレモン果汁を使うこと。玉ねぎ、ピーマンなどの野菜のみじん切りが入っていること。オレガノなどのハーブやスパイスを加えて風味を複雑にしてあることだそうです。
- イタリアンドレッシングから派生したクリーミーイタリアンと呼ばれるドレッシングはほぼ材料は一緒なのですがバターミルク(クリームからバターを摂った残りの液体)かマヨネーズで文字通りクリーミーにしてあるのが特徴です。