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天つゆ

ちょっと小腹が空いたなという時にサクっと食べられるものが欲しい──そんな思いが形になった料理がファストフードです。

ファストフードの定義っていろいろあると思いますが僕の中ではこれかな。

「手づかみで食べられること」ハンバーガーにしろドーナツにしろ箸やフォークなどを使わくても食べられるクイックさがファストフードの身上だと思うのです。

その点、サンドイッチなんかはファストフードのご先祖って感じですね。

サンドイッチはトランプをしながら食事をしたいという貴族の我儘から生まれたなんて俗説がありますが似た話は日本でもありました。

博打をしながら食事をしたい!(をい)江戸時代、熱い火花を散らす賭場は鉄火場と呼ばれましたが小腹が減っても食事に席を立ったら運が逃げるかもしれない──

そんな男たちの熱い想いにこたえた食べ物がマグロの刺し身を海苔巻きにした鉄火巻きだったとか。

ギャンブルにのめり込む人たちの熱の入れようは洋の東西を問わず変わらないみたいですね(って、その熱心さを他に向けろよ)。

とまれ江戸時代、寿司や天ぷらはファストフードでした。

屋台で売られていて手づかみで食べていたみたいですから間違いなし!

それにね、子供が屋台の天ぷらを食べている絵が残っていたりするそうなので駄菓子的な要素もあったのかもしれません。

それくらい安かったようなのです。

ただ、未だ発展途上の料理だったので僕らがイメージする食べ物とはだいぶかけ離れていたらしい。

天ぷらも衣の食感はサクサクではなくザクザク。

そして中に何が入っているかよくわからないくらい分厚かったとか。

天つゆも今は醤油に味醂を使うのがセオリーですが当時は醤油に砂糖だったそう(意外と江戸後期には砂糖は普通に使われていたらしい)。

といっても格安の黒糖などを使っていたのでめっちゃとがった甘さだったと思われます。

なんかやっぱりドーナツを食べる感覚で天ぷらを食べていた気がするな。

それに比べると21世紀の天ぷらはずいぶんとお上品になったこと──イワシの天ぷら用に天つゆを作りながらそんなことを考えておりました。

【材料】(1人分) 

調理時間:2分-

  • 大根おろし:5mm厚の輪切り分
  • おろし生姜:ひとかけ分

[つゆパート]

  • だし汁(かつお出汁):50g(50ml)
  • 濃口醤油:12g(小匙2)
  • 味醂:12g(小匙2)

【作り方】

  1.  [つゆパート]を耐熱容器に合わせます。これを電子レンジの500ワットで1分チンします。
  2. 1,に大根おろしとおろし生姜を加えればできあがり。

【一口メモ】

  • 本式には味醂を煮切って(熱した味醂に火を点けてアルコールを飛ばして)、きちんと鰹で挽いた出し汁と濃口醤油を小鍋に合わせてひと煮立ちさせて作ります。けどね、レンチンでやっても風味にそん色はないなと思うのでこのやり方で十分だと思うのですよ。
  • このレシピは1人前の分量で書いていますが一度にまとめて作れますので食べる人数分掛け算して作ってください。
  • 大根、生姜は苦手でしたら抜いても構いません。
  • 甘めがお好みでしたら砂糖を少し(2~3g)加えてください。手持ちがあればザラメを使うとコクのあるつゆになりますよ。

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