バナナは朝のスタートアップアイテムの定番ですが結構すぐに傷んできます。
けど、バナナが傷む原因(メカニズム)を知れば、ちょっとした工夫で意外と長持ちさせることができるのです。
バナナの保存(冷蔵)
実はバナナの保存で一番オススメなのは冷蔵庫に入れておくことです。
「ええ、パッションフルーツは気温の低いところでは低温障害を起こすって聞いたよ。実際、すぐ真っ黒になるじゃん」と思うかもしれません。
けどね、低温障害で変色するのは皮だけで実は中身はあまり変質しないのです。なので、特に気温が高い夏場は冷蔵庫での保存がオススメです。
皮が黒くなるのは気にしなければ良いのですが、やっぱり気になるという方にはこの方法をお勧めします。
バナナを冷蔵する際のコツ
バナナをばらしてビニール袋に入れるかラップで包んで空気を遮断しましょう。そうすれば変色を遅らせることができます。
バナナが傷む原因を知る
冷蔵でなければ常温保存することになるわけですが、その前にまずはバナナが傷む原因(メカニズム)を解説します。
原因は2つあります。
自重で傷む
バナナはそれなりに重量のある食品です。なので自分の重みで接地している面に押し付けられて傷みます。
なので接地面を小さくすることできれば0にすると長持ちします。
熟成が進む
厳密には傷むのとは違うのですが、バナナは木からもいだ後も熟成が進んでやがてどろどろに柔らかくなります(経験者は語る^^;)。
これはバナナがエチレンガスを放出し続けていてそれを吸収すると熟成が進むというメカニズムによるものです。
ちなみに、エチレンガスを放出しているのはバナナの柄の部分です。これを知っていれば対策も打てます。
バナナの常温保存(基本)
バナナを常温保存する際の適正温度は5~10度くらい。それ以上に高いと傷みの進行が早くなります。
なので、夏場は冷蔵がオススメです。
バナナの常温保存(接地面を減らす)
先に書いたとおりバナナは重量がある食品ですので接地面が自重で押し付けられて痛みやすいです。
なので、バナナを常温で保存する場合の置き方はこんな感じがオススメです。
なんかアクロバティックな置き方ですが要は山形に置いて接地面を小さくすると傷みにくくなります。
更に1本ずつバラして離して置くとお互いが放出するエチレンガスの影響を受けにくくなり、熟成の進行も遅くなります。
道具を使う
実はバナナの接地面をゼロにする画期的な道具もあります。こんな感じ
これはバナナスタンドと言ってバナナを吊るして置く道具です。
これなら接地面は0。自重で傷むこともなくなります。
バナナの常温保存(エチレンガスの放出を抑える)
先に書いたようにバナナの熟成を促すエチレンガスはバナナの軸から放出されます。
なので、軸の部分をラップなどでくるんでやればエチレンガスの放出を抑えて熟成の進行を止めることができます。
八百屋などで軸の部分に半透明のテープをぐるぐる巻きにしたバナナを見かけた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
あれは、何かのおまじないではなく、出荷後にバナナの熟成が進んで商品にならなくなるのを防いでいるのです。
とはいえ、熟成は悪いことばかりではありません。熟成が進めばバナナの甘みは増します。
なので、十分熟していない状態のバナナでこれをやってしまうと甘みが物足りない……なんてことになっちゃいます。
僕的には1週間程度で食べきるのであれば特に対処せず、せっせと食べれば良いんじゃないかなと思っています。