新しい年の初めに行われる風習はたくさんありますが、元旦にお屠蘇を飲むのもその一つです。
Wikipediaによるとお屠蘇は「一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒であり風習である」だそうです。
お酒又は味醂あるいはそのブレンドに薬草を浸して作ります。
中国では唐の時代からあったようなのですが、現代ではこの習慣はないみたい。
日本では平安時代からあったようですが、庶民に広まったのは江戸時代のようです。
作り方ですが、一から薬草を摘んできて……ってのはやってられませんので^^; 屠蘇散と呼ばれる市販の薬草パックを購入して作るのが無難でしょう。
売っているのは食料品のお店ではなく薬局などで売られております。
本気で薬効を期待すると20gくらい使って作るらしいのですが、薬=毒であり、体質によって合う合わないもありますので、くれぐれも薬局の方とよく相談して下さい。
「そこまで本気じゃなくても良いや」と思われる方は1/10くらいに量を減らして食用程度に薄めて飲むのが無難です。
一般にお屠蘇と呼ばれて振舞われるのはこちら。
薬効はまるで期待できませんが、雰囲気を楽しむためのものだと思って下さい。
【材料】(数人分)
-調理時間:1分+漬け込む時間:5時間くらい-
- 屠蘇散:1合分
- 清酒:120g(120cc)
- 本みりん:60g(60cc)
【作り方】
- 屠蘇散(お屠蘇に使う薬草の詰め合わせ)は薬局などで売られています。袋を開けるとティーバッグ状になっています。
- 容器に清酒と味醂を合わせてよく混ぜます。
- 2.に屠蘇散を浸けて冷蔵庫で5時間ほど置けばできあがり。時間が来たら屠蘇散は抜いて下さい。
【一口メモ】
- 身もふたもないことを言うと、あまり美味しいものではありません。あくまでもお正月の雰囲気を楽しむ飲み物だと割り切りましょう^^;
- 元日の朝、年少者から年長者の順で飲むのが作法です。できれば盃は3サイズ用意してお酒が苦手な方は少な目でどうぞ。
- 写真は年末に味醂を買ったらおまけで付いてきた屠蘇散です。年末に買い物をすると結構タダで手に入ることもありますよ。
- できれば味醂は料理用ではなく本味醂を使うことをお勧めします。料理用のは塩が入っている場合がありますので引用ではご注意を(辛いです)。本味醂がなければ清酒オンリーでOK。