いなり寿司の歴史は案外浅く、江戸末期(1800年代半ば)が発祥と言われています。
当時は篠田寿司という呼び名もあったそうです。
篠田は葛の葉狐の伝説から来てるみたいですね(どんな話かとざっくりいうと、雪女のきつね版と思えばだいたい合ってます)。
その頃は、かんぴょうや茸を混ぜた寿司飯を詰めたり、おからを詰めたりして、わさび醤油で戴いたそうです。
当時から安価な食べ物として好評だったとか。
時代は下って現代。
いなり寿司は日本全国で食べられますが、案外地方色が出てるらしくて、例えば青森のいなり寿司は紅ショウガに胡桃が入ってるらしい。
埼玉県熊谷市のは一般的なサイズの倍はあるという(ジャンボ稲荷というやつですかね)。
で、何より関東のいなり寿司は四角い。
いなり寿司は三角と思っている関西人からするとやっぱり違和感があります。
ま、味は一緒なのですが。
ということで、蕎麦稲荷という料理を作った時に使った稲荷揚げが余っていたので人生初のいなり寿司に挑戦しました。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
- ご飯:1膳分
- 寿司酢:大匙2
- 黒胡麻:適宜
- いなり揚げ:4枚
【作り方】
- 熱々のご飯をボウルに入れて寿司酢を合わせ黒胡麻を振って、しゃもじで切るように混ぜます。
- いなり揚げの口を開いて大きめのスプーンなどで1.をしっかり詰めればできあがり。
- いなり揚げは案外たくさんのご飯が詰められます。揚げの角などに押し込むようにしてきっちり詰めましょう。
【一口メモ】
- 定番ですけど美味しい。でも、いなり揚げは関西で売られているものより関東のがかなり甘辛い気がします。
- このレシピは基本形で、寿司飯にいろいろ具材を詰めるとバリエーションが広がります。生姜、山菜、茸などなどちょっと手間ですがいろいろ揃えて楽しみましょう。
- いなり揚げは市販のものを使うとお手軽ですが、家でも作れます。熱湯をくぐらせたうす揚げを水50cc、醤油18g、砂糖15gの煮汁に入れて蓋をせずに5分煮込み、煮汁が半分くらいになればできあがり。