意外と知られていませんが「卵」と「玉子」の二つの漢字には明確な使い分けがあります。
- 卵は生物学的な意味でのたまご。玉子は食材としてのたまご。
- 卵は調理前の食材としてのたまご。玉子は料理としてのたまご (玉子焼きとか)。
と言ったほどのニュアンスの差があるそうです。そういう意味では風邪を引いたときに飲む「たまござけ」は「玉子酒」と書くのが正しいような気がするのですが、漢字で書いてみると「卵酒」と書く方がしっくりくる気がするのは何故なんでしょうね。
とまれ、とある年の冬、風邪を引いてしまいました。
大体10月も末が来てるのに窓開けて、タオルケット一枚で寝てれば風邪もひきます。
僕は概ね家事全般は抜かりなくできる方だと思うのですが(週末にはハイターで布巾を除菌するとか、洗濯機は月に一度は洗浄するとかそういうことはできるのです)、季節に合わせて生活様式を変えるという感覚に乏しいようで、ほっとくといつまで経っても夏気分だったり冬気分だったりするのです。
独身の頃からそうでしたが、結婚してからは嫁に甘やかされて育った(?)ので、ますます助長されている気がします。
とまれ、引いてしまったものは仕方なし。温かくして寝込みましょうということで、体を温めるべく卵酒を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 日本酒:180g(180cc=1合)
- 卵:1個
- 砂糖:6g~9g(小匙2~大匙1)
【作り方】
- フライパンに水を張って中火にかけます。
- 1.をやっている間に全ての材料を小ぶりのボウルに入れて泡立て器でよく混ぜます(泡を立てすぎないよう注意)。
- 2.を1.に浸けて弱火にし湯煎にかけます。泡立て器で常にかきまぜ、好みのとろみがつけばできあがり。
【一口メモ】
- 風邪に効くかどうかは謎ですが、温まるのは間違いありません。それに美味しい~
- ポイントは砂糖を加えていること。カスタードクリームもこの要領で作るのですが、卵は砂糖を加えると滑らかに凝固します。逆に加えないと炒り卵状態になっちゃいます^^;
- いわゆるホットカクテルの一種だと思うのですが外国でも似たような風習はあります。ワインに香料を入れて煮てレモンスライスを浮かべるフランスのヴァンショーも風邪に効くと言われますね。
- 卵、牛乳、ブランデーで作るカクテルはエッグノッグ(egg-nog)またはブランデー・エッグ・ノッグと言われますが、それと対比させて英語で卵酒はsake-nogと呼ばれるようです。
- おろし生姜を加えてもグッドですよ~