今読み返しても色褪せてないなと感じるのですが「めぞん一刻」は高橋留美子の金字塔的作品だと思います。
ギャグ漫画とまっとうな恋愛物語の融合がこれくらい成功している作品も珍しいんじゃないかな。
ラブコメと呼ばれるジャンルの作品は星の数ほどありますがそんな枠に収めるには本作は生々しくて、艶かしくて、みずみずしくて、主人公とそれを取り巻く人々が創作上の人物とは思えないくらい生き生きとしたリアリティを以て描かれていると思うのです。
その初期のエピソードにこんなのがありました。
主人公の五代くんが買った惣菜か何かをアパートの管理人の響子さん(五代くんの想い人)が飼っている犬の惣一郎さんが食べてしまうという話。
で、響子さんはお詫びに夕飯を作ってごちそうするのですがなかなか美味しそうでした。
横浜を立つのも間近な頃、引っ越しの荷造りをしているとついつい昔買った漫画などを読みふけってしまうことはよくあること。
懐かしのめぞん一刻を読みながら彼女が買っていた食材から推すとこんな感じの料理を作ったんじゃないかなと想像しながら作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 牛ロース肉:150g
- ニラ:半束
- 玉ねぎ:1/4個
- サラダ油:少々
- 白ごま:小匙1
- ブラックペッパー:少々
[肉の下味パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- 砂糖:4.5g(大匙1/2)
- 豆板醤:6g(小匙1)
- ごま油:4g(小匙1)
- おろし生姜:ひとかけ分
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 牛肉は食べやすい大きさに切って[肉の下味パート]をまぶしておきます。玉ねぎは細切りに、ニラは3cmのざく切りにします。
- フライパンにサラダ油と玉ねぎを入れて中火にかけます。しんなりしてきたら端に寄せて牛肉を加えて強火で手早く色が変わるまで炒めます。
- 2.にニラを加えてさっと炒め、[調味料パート]を加えて絡めるように1分ほど炒めます。火を止めて白ごまとブラックペッパーを加えてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- ごまの風味が利いていて食欲をそそります。レバーに限らずニラはお肉と好相性だなと再認識できる1品です。
- 火入れは玉ねぎを炒めるところまでは中火でややじっくりと。後は強火で手早く仕上げるようにしましょう。ニラは最後に加えて手早く炒め、しゃきしゃき感を残すのがコツです。
- 他にも人参やもやしなどを加えるとにぎやかなおかずになります。もやしを使う場合は熱湯をかけて湯通ししてから炒めてください。短時間で均一に火が通ってしゃきしゃきした食感が楽しめます。