関西ではさほど珍しくない夏の魚に鱧(はも)があります。
それほど好物でもなかったのですが関東では全く売られていなくてなんだかちょっと郷愁を覚えておりました。
なので関西に戻ってきてスーパーで見かけた時は無条件に衝動買いしちゃいましたね。
江戸時代を舞台にした人情料理小説「みをつくし料理帖」で知ったのですが鱧はとても獰猛な魚なのだそうです。
不用意に桶に手を突っ込もうものなら容赦なく噛み付いてくる。
しかもその血には毒があるのだとか。
加えて細かい骨がたくさんあってそのまま食べるととても食感が悪いらしいので骨切りをしないといけません。
そんなこんなで生きた鱧を買ってきて調理するのはそれなりの技術が要りそうです。
ま、骨切りも済ませて湯引きしたものを買ってくるのが無難でしょうね。
じゃあ、レシピを書く必要ないじゃんと言われそうですが定番の梅肉和えにしたくてタレは自作したのでそこのところをメモしておきたかったのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:2分-
- 鱧の湯引き:1尾分
- きゅうり:1/3本
[タレパート]
- 梅干し:1個
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 酒:5g(小匙1)
【作り方】
- 梅干しは種を取り細かくたたきます。器に梅肉と[タレパート]の残りを合わせてよく混ぜます。きゅうりは細切りにします。
- 器に盛った鱧にこれを回しがけて、きゅうりをあしらえばできあがり。
【一口メモ】
- さっぱりしていて美味しい。暑い夏の暑気払いにはもってこいの一品です。辛子酢味噌も美味しいけどこっちの方が僕は好きかな。
- この[タレパート]の配合は和風の梅肉ソースの典型です。夏野菜の料理や生のきゅうりにかけても美味しいですよ。
- 鱧は他にも葛粉を刷毛ではたいておすましの身にしても美味しいです。鱧の葛叩きという料理ですね。