「家庭料理はごちそうでなくていい」というのが土井善晴さんの提言だそうです。
重要なのは作る人と食べる人とのコミュニケーション。出される料理は粗末でもみんなでわいわい食卓を囲めればなんの問題も
なしというわけです。至言だなぁ。
けどね、ひっくりかえすと「家庭料理はごちそうであってもいい」と思うのですよ。
それも、見た目は豪華で味も良い──けど、原価はとっても安いのであれば素晴らしいじゃないですか。それはお母さんの工夫や努力として礼賛されるべきことだと僕は思います。
この料理も食材は思い切り安いのですが、見た目のインパクトが強くて、家族が「わぁ」って目を輝かせること請け合い。しかも食べてみるとボリューミーで美味しい。そんなごちそうなら僕は大歓迎です。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- ささみ:2本
- 牛こま肉:100~150g
- 塩:適宜
- あらびきブラックペッパー:たっぷりめ
- サラダ油:少々
- (お好みで)レモン果汁:少々
【作り方】
- 小鍋に200mlくらいの水(分量外)を入れて沸騰させます。
- 1.をやっている間にささみの筋を取ります。1.が沸いたらささみを投入してすぐに火を止め、蓋をして10分放置します。 ※ささみを投入してすぐに火を止めることで水温がぐっと下がり緩やかに火を入れることができます。これにより身がパサつかず、しっとりとした仕上がりになります。
- ささみを鍋から取り出し、軽く塩をして(水気は拭き取らなくてOK)牛肉を巻き付けます。これに塩、あらびきブラックペッパーをまぶします。 ※この後の工程で焼くのでささみの芯まで火が通っていなくても問題ありません。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で30秒ほど温め3.を投入します。蓋をして1分ほど蒸し焼きにしたらひっくり返して更に1分蒸し焼きにします。
- 蓋をとって菜箸で転がしまんべんなく焼き色を浸けたらできあがり。お好みでレモン果汁を振って戴きます。
【一口メモ】
- 外はカリッと中はしっとり面白い食感に仕上がります。意外にボリューミーで肉を食べているという満足感もたっぷり味わえますよ。
- このレシピの段取りポイントは工程1.で先に湯を沸かし始めること。湯が沸くまでの間にささみの下ごしらえをすると段取り良く調理ができます。
- シンプルに塩とブラックペッパーという味付けにしましたがお好みでステーキソースやポン酢などで頂いてもイケます。
- ささみを電子レンジでチンして火入れするレシピを見かけますが火力が強すぎて身がパサつくのでおすすめできません。ささみの火入れのポイントは低めの温度でじんわりと。熱湯に放り込んで火を止めたら後は放置でOKです。