阪神競馬場の近くにある焼き鳥屋は僕の馴染みで横浜に転勤する前はよく通ったものです。
その店は冬場になるとおでんも出すのですが、ある時から卵の仕様が変わりました。
半熟卵!
「俺、おでんの卵嫌いなんだよなぁ。なんか黄身の食感がぼそぼそしててさ」という常連のつぶやきから生まれたメニューだそうです。
いやいや、おでんみたいに常時漬け込む料理で半熟は無理っしょと言われそうですが仕掛けはまさにコロンブスの卵みたいなものです。
半熟に茹でた卵を冷ましたおでんのタレに別に漬け込んでおいてオーダーが出たら1、2分本来のおでん鍋で温めるだけ。
なるほどね。そんなことを思い出しながらラーメン用の煮玉子を作りました。
【材料】(2人分)
-調理時間:7分-
- 卵:2個
[漬け込みパート]
- 濃口醤油:30g
- 味醂:30g
- 酢:5g(小匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- 小鍋に卵とひたひたの水(分量外)を入れて中火にかけ、煮立ったら4分茹でます。
- 1.をやっている間に[漬け込みパート]を合わせてよく混ぜておきます。
- 1.の卵を冷水に浸けて急冷し殻を剥きます。ビニール袋に卵と[漬け込みパート]を合わせて半日置けばできあがり。
【一口メモ】
- 酢の酸味が利いてさっぱりした風味を演出してくれています。更に砂糖の甘味が味をマイルドに。スープの種類を問わずラーメン全般に合いますよ。
- ほぼ、調味料の配合を知っていればコツもなにもないレシピです。ラーメン好きならまとめて作っておくのもありかな。
- まとめて作る場合でも[漬け込みパート]の分量は据え置きできます。要は液状のつけダレが卵の表面に振れていれば問題なし。
- 卵は冷たい水から茹でるのがコツ。沸騰してから卵を入れると環境の変化で殻が割れやすいので注意が必要です。