今と違って僕が小学生だった昭和40から50年頃は外食するというのは特別なことで特に洋食を食べるとなると、その時だけはなんだか「上流階級」の人になった気分がしたものです。
町のありふれた洋食屋さんが高級レストランに見えて、箸ではなくナイフとフォークを使って食べるだけでドキドキしました。
イマドキは一口に洋食屋さんといってもフレンチ、イタリアン、スペイン料理にドイツ料理──と、国別に特化していたり、料理の内容も専門的によりニッチなものを目指している気がします。
それに比べて、当時の洋食屋さんのメニューはもっとざっくりしていました。
曰く、ハンバーグ、コロッケ、スパゲティーミートソース、オムレツと、大雑把で無国籍。
けど、どこかノスタルジーを感じさせてくれる美味しさがありました。
今日の料理もそうですが、ノスタルジーの秘訣の一つは味付けの中に和食の要素を盛り込んでいたことにだったんじゃないかな。
まだまだ、手探りで日本人が好む洋食を生み出そうとしていた料理人の創意工夫を感じます。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 卵:1個
- 牛乳:少々
- サラダ油:適宜
- 合い挽きミンチ(豚ミンチでもOK):50g
- 玉ねぎ:1/4個
- 水溶き片栗粉:片栗粉4g分
- トマトケチャップ:適宜
[調味料パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 砂糖:ひとつまみ
【作り方】
- 玉ねぎはみじん切りにします。
- フライパンにサラダ油と玉ねぎを入れて中火にかけしんなりするまで炒めます。これに合挽きミンチを加えて色が変わるまで炒めます。
- 2.[調味料パート]を加えて水気がなくなるまで炒りつけます。更に水溶き片栗粉を加えてとろみを付けます。一旦これを皿に取ります。
- 卵を卵黄、卵白に分け、卵白は泡立て器で30秒泡立ててメレンゲにします。これに卵黄、牛乳を加えてさっと混ぜます。
- サラダ油を入れてよく熱したフライパンに4.を流し込みます。そのまま蓋をして30秒、強火で焼きます。
- 蓋をとって3.を手前半分の領域に均等に盛り卵をフライ返しか菜箸を使って半分に折りたたみます。これをお皿に盛ってトマトケチャップをかければできあがり。
【一口メモ】
- 昔ながらの町の洋食屋さんで供されたような懐かしい味がします。懐かしさの秘訣は洋食なのに和食味付けをしているところじゃないかしらん。敢えてスパイスも使っていません。
- オムレツを作る場合、卵は最低でも2個以上必要なのですが、このレシピでは卵白をメレンゲにしてスフレオムレツ風にすることで1個でもふわっと仕上がるようにしています。
- ソースをより本格的にしたい場合は、ケチャップに少量の濃口醤油、バターを加えてオムレツを焼いたフライパンで熱して下さい。バター醤油の風味が食欲をそそります。