過日、ネットのニュースにこんなアンケート結果が掲載されていました。
「人生のリセットボタンがあれば貴方は押しますか?」

結果は結構票が割れてましたね。
ただ、YESという人も大半が
「今の記憶、経験、知識が持ち越せるなら押す。でないと、単に同じことの繰り返しになるので無意味」

というなんとも虫のいい条件付きでしたけど^^;
僕は今の暮らしが十分気に入っているので押すつもりはありませんが、もし二十数年前の結婚したての頃に戻って料理をしている自分を見たら、ぐだぐだと小言を垂れるんだろうなと想像しちゃいます。
「昆布は戻して出汁を挽くのに1時間はかかる。他事をやる前に水に放り込んでおきなさい」
「ひき肉は火に掛ける前に調味料をよくまぶすこと。そうすればポロポロのそぼろができます」
「大根はいきなり調味料に放り込んでも味が染みない。米のとぎ汁で15分以上下茹でしなさい」
「葛は片栗粉と違って塊だからすぐには溶けない。早めに水に放ってうるかしておきなさい」
などなどなど(姑かよ^^;)。

あの頃の自分は、見ているともどかしくなって、「ちょっと貸せ」と言いたくなるくらい料理の知識もスキルも拙かったと思います。
日々の積み重ねって凄いポテンシャルを持ってるものですよね。
それが今では、料理本を開かなくても「こういう料理を作ろう」と考えれば自然に手順がイメージできますし、手が動きます。

どのポイントに注意が必要か、どの工程は手早く済まさなければいけないか、どうなったら火加減を変えるのか、自然とわかります。
この料理は以前作った「冬瓜のそぼろあんかけ」のアレンジですが結構体が覚えているもんだなと感心しました。
【材料】(1人分)
-調理時間:30分-
- 大根:3cmくらいの輪切り
- 鶏胸肉ミンチ:50g
- ししとう:数本
- 針生姜:ひとかけ分
[そぼろ下味パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
[煮汁パート]
- 水:200g(1カップ)
- だし昆布:2cm四方
- 鰹節:ひとつかみ
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:27g(大匙1.5)
- 塩:ひとつまみ
[仕上げパート]
- 吉野葛:9g(大匙1)
- 水:15g(大匙1)
【作り方】
- 料理バサミでだし昆布に細かくひだを入れ、だし昆布の水に1時間浸けておきます。
- 1.をやっている間に大根は1cm幅のいちょう切りにし、米のとぎ汁(なければ水)で15分下茹でし、ザルに揚げておきます。ししとうは萼を切り落としておきます。吉野葛は[仕上げパート]の水に浸けておきます。
- 1.をやっている間にフライパンに鶏胸肉ミンチと[そぼろ下味パート]を合わせてよくまぶします。これを弱めの中火にかけて炒りつけそぼろを作ります。 ※火に掛ける前に調味料をまぶすことでひき肉の表面に水の膜ができ、ポロポロのそぼろが作れます。
- 1.を火にかけ沸騰寸前に昆布を抜きます。これに鰹節を加えて煮立たせないように3分しっかり出汁を挽きます。
- 4.を濾して小鍋に戻し[煮汁パート]の調味料を加えてひと煮立ちさせます。これに大根、ししとう、そぼろ、針生姜を加えて弱火で5分煮ます。
- 5.をしっかり煮立たせてかき混ぜながら、水溶き吉野葛を加えればできあがり。
【一口メモ】
- 味醂のみで砂糖を加えていないので大根本来の甘みが堪能できます。何よりだし汁が素晴らしい。鰹と昆布の合わせ出しを考案した人は尊敬します。
- 鰹出汁はお吸い物にする時は30秒くらいさっと煮出す程度ですぐに濾しますが、野菜を煮る時はしっかり目に挽くのがポイントです。
- ひき肉は豚ミンチでも可。ただ、鶏胸肉の方が蛋白で脂身が少ないのではんなりした風味では軍配が上がるかな。
- 具材は他にも人参やレンコンなどの根菜、椎茸などのきのこ類など加えると楽しいですよ。

