「我々だって金髪のパリジェンヌが握った寿司にはいささか抵抗がある」
三谷幸喜脚本のドラマ「王様のレストラン」に出てくるセリフです。
ドラマの舞台となる店のシェフは若き女性。
腕は間違いなく一流なのですがフランス人客の点が辛いと嘆きます。
その理由について若いこと、女であること、そして日本人であることが挙げられると分析するのですが、それに対する返し言葉がこのセリフでした。
似た話でフランスでは収穫されたブドウを踏むのは女性の仕事らしいのですが、若い娘が踏んだブドウの方が旨いワインができると誰が言うともなく言われていたりするそうです(笑)。
マッチョな大男が作るケーキは大味でまずそう。
華奢な娘が建設現場で働いていたらこのビル大丈夫かと思ってしまう。
本来、持てる技能とは関係なく見た目で判断してしまうのはある意味仕方がない一面もあるとは思います。
けどそれは可能性の芽を潰してしまうわけでもったいないことこの上ない考えですよね。
人物だけでなく食材にも同じことが言えます。
如何にも和の食材と思えるものを洋食に使えばちょんまげをした侍が背広を着ているくらいの違和感があります。
けど、まずは食すべし。
美味しければ何も問題ないことなのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 厚揚げ:半丁
- 玉ねぎ:1/4個
- セロリの葉:数枚
- オリーブオイル:4g(小匙1)
[調味料パート]
- 赤ワイン:30g(大匙2)
- トマトケチャップ:30g(大匙2)
- ウスターソース:18g(大匙1)
- かけるデミグラスソース:6g(小匙1)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- 厚揚げは5mm厚の短冊切りにします。セロリの葉は粗みじん切りにします。玉ねぎは細切りにします。
- フライパンに油を入れず中火にかけて厚揚げを加え両面焼き色が付くまで焼きます。これを一旦皿に取ります。
- 2.のフライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけセロリ、玉ねぎを加えて玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 3.に厚揚げを戻して[調味料パート]を加え3分煮込めば出来上がり。
【一口メモ】
- とにかくソースがハンバーグソースみたいで旨いっす。厚揚げはクセがないので不思議と違和感なく合ってしまうのが不思議。これってやっぱり洋食のカテゴラリーに入るのかな。
- お好みでにんにくのみじん切りを工程3.のタイミングで一緒に炒めると風味が変わって楽しいです。
- しめじなどのキノコ類を一緒に炒め合わせても美味しいですよ。