一人暮らしだと自炊は高くつく──ネットでそんなつぶやきを見かけました。
食事に関する意見は人それぞれですし、その人、その人で住む環境や生活の事情も違うのでめったなことは言えないのですがそれでも料理好きな僕としては一言言いたくなります。
一度、高くつく理由を分析して対策を練ってみては?
もしかしたら自炊のほうが安上がりだと発見できるかもしれませんよって。
一人暮らしの自炊が高くつく理由はいくつかありますがひとつにはそもそもスーパーでは一人暮らし用の分量の食材があまり売られていないことが挙げられます。
なのでどうしても買い過ぎてしまう。
この問題は八百屋、魚屋、肉屋などの個人商店と上手に使い分けるとわりと簡単に解決します。
2つ目の理由は作り過ぎてしまって食べ切るために何食も同じ料理を食べないといけないこと。
確かに料理を一人分作るのって案外難しかったりします。
けどこれは慣れてくると案外難しくなくなるんですよ。
そして3つ目はレパートリーが少なくて似た料理ばかりになってしまうこと。
これはちょっと厄介です。
だいたい「自炊は高くつく」と言って自炊をしないとレパートリーは増えません。
レパートリーが少ないと料理をする気が起きませんという負のスパイラルに陥っちゃうからです。
そういう時は見たことも聞いたこともない料理に挑戦してみませんか?
一品でも二品でもそういう料理を作ればそれだけレパートリーは増えますから。
ということで1パック100円というお財布にも優しい青柳を魚屋さんで買ってきました(この手控えを書いたのは2022年頃の話です。今ならばいくらいになっちゃってるんじゃないかな)。
和食の煮物か炒め物にでもしようかと思っていたのですがここはひとつ目先を変えて洋食に。
まだ見ぬ新しいレシピを増やすべく頑張ってチャレンジしました。
【材料】(1~2人分)
-調理時間:12分-
- 青柳:1パック
- じゃがいも:1個
- にんにく:ひとかけ
- 鷹の爪:半本
- オリーブオイル(炒め用):12g(大匙1)
- オリーブオイル(煮込み用):24g(大匙2)
- 塩:2g(小匙1/3)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
- ローズマリー:少々
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いてさいの目に切り耐熱皿に入れてラップ(ラップに2、3箇所串で穴を開けます)をし、電子レンジの500ワットで2分チンします。
- 1.をやっている間ににんにくはみじん切りにします。鷹の爪は小口切りにします。
- フライパンにオリーブオイル(炒め用)とにんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら青柳、じゃがいもと塩を加えて強火で1分炒めます。
- 3.にオリーブオイル(煮込み用)とローズマリーを加えて中火で3分煮込みます。仕上げに粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 軽い素揚げ状態になった青柳のさくさくした食感が楽しいです。程よい塩味ににんにくとスパイスの香りも合わさってザ・洋食って感じの1品に仕上がりました。鷹の爪の辛味も良いアクセントになっていますね。
- このレシピはアヒージョのテンプレートとして活用できます。青柳を手持ちの食材に置き換えればいろいろなアヒージョを楽しめますよ。
- より本格的なテイストを楽しむためには塩の代わりにみじん切りにしたアンチョビを加えてください。アンチョビの代わりにイカの塩辛を使っても美味しいですよ。
- 盛り付けの仕上げに千切りにした大葉をトッピングするとちょっと和風な料理に寄せることもできます。