ドラえもんのひみつ道具にあったら良いなというか、あったら主婦にバク売れするだろうと思うのですが、食材を投入口にポンポンポンと放り込むとウィーンって音がして調理済みの料理が出てくる機械──便利そうですよね。
なんて思っていたのですが案外世の中にはそういう機械がいくつも存在していたりします。
たとえばホームベーカリー。
材料を入れてボタンを押せば後は勝手にパンができてしまうという。
嫁の実家にはあるらしく娘がしきりに「便利だよ」と言っています。
かくいう我が家のオーブンレンジ君も高機能で何十種類もの料理モードがあって説明書に書いてあるとおりに材料を準備してボタンを押せば後は勝手に調理してくれます。
プリンなんてむちゃくちゃ繊細に作ってくれるのですがなんか「手作りだよ」と言って出すと詐欺を働いているような罪悪感を覚えてしまいます。
更に未来チックな機械なら3Dプリンターでしょうか。
設計図をインプットすれば3次元的に料理を出力してくれたりするそうです(未だに仕組みが理解できていない)。
で、更にいらぬ想像を膨らませるのですがそういった機械がバグったらどうなるでしょう。
例えば「今晩は肉じゃがにしましょう」とお肉、玉ねぎ、じゃがいも、人参を機械に入れてボタンをポン! ウィーン。
揚げ物が出てきました……
「って、なんで全部の材料を合わせてかき揚げを作ってんだよ!」
なんて半ギレしながら、これはこれで美味しいかもと思ったりして。
つまりこのかき揚げはそういう料理なのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 牛こままたは豚こま:100g
- 玉ねぎ:1/4個
- じゃがいも:1個
- 人参:2cm
- 卵:1/2個
- 薄力粉:適宜
- 水:適宜
- 揚げ油:適宜
[天つゆパート]
- 鰹だし:50g(カップ1/4)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 酒:7.5g(大匙1/2)
【作り方】
- 揚げ油を170度に温めます。お肉は小さめに切ります。玉ねぎ、じゃがいも、人参は細切りにします。
- ボウルに1.と卵を合わせてよく和え薄力粉、水を加えて少し粉っぽさが残る程度に調整します。
- 2.を手のひらで掴めるサイズに取って木杓子に載せ揚げ油に滑らせるように投入します。途中で1度ひっくり返しながら4分揚げればかき揚げの完成。 ※油の温度が下がってしまうので一度に揚げるのは3、4個までにしましょう。
- 3.と並行して小鍋に[天つゆパート]を合わせてひと煮立ちさせます。かき揚げを皿に盛り付け、天つゆに浸けて戴きましょう。
【一口メモ】
- 揚げるとじゃがいもはホクホクになるしお肉の柔らかい食感も良き。かつおだしの利いた天つゆで戴くと材料は全く一緒なのに肉じゃがとはまるで別の料理になります。
- 揚げ物の種に使うのでお肉は一番安いこま切れで十分です。家計に優しいですよ。
- 手持ちがあれば大根をすりおろして天つゆに加えてください。さっぱりした風味を楽しむことができます。