「食戟のソーマ」は数あるお料理漫画の中でもちょっと異色な作品だったと思います。
人情噺を主軸にする物語でもなく、食文化の偉大さを提唱するわけでもなく拘るのは美味しい料理を作るというその1点のみ。
そこに少年ジャンプらしいバトルの要素を加味してライバルたちと競い合うという風味に仕上げていました。
特に感心したのは料理の理論がきちんとしていたこと。
よく勉強しているよなぁと感心しました。
けどね、やっぱりそこは漫画だなぁと思う要素もありまして例えば初期のエピソードでは煮込み時間が足りない中で肉を柔らかくする裏技ではちみつを使うという話が出てきます。
確かにはちみつを肉にまぶせばプロテアーゼという酵素の働きでタンパク質が分解されて肉は柔らかくなります。
けど、持ち時間10分ほどで肉が驚くほどに柔らかくなるなら、食べた途端に僕らの体を構成するタンパク質も分解されてはちみつは明らかに危険な食べ物になるでしょう^^;
ま、その辺はニヤニヤ笑いながら読むのが正しい楽しみ方なのかな。
とまれ、はちみつが肉を柔らかくするのは本当です。
なので、下ごしらえでまぶしておくとこんなありふれたお惣菜でもグンと美味しくなるんですよ。
【材料】(2人分)
-調理時間:35分-
- 牛もも肉:200g
- はちみつ:14g(小匙2)
- 生姜:スライス2枚
- 酒:30g(大匙2)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
【作り方】
- 牛肉は食べやすい大きさに切ってはちみつをまぶして30分置きます。生姜は千切りにしておきます。
- 鍋に酒と生姜を入れてひと煮立ちさせ牛肉を加えて色が変わるまで中火で煮ます。
- 2.に濃口醤油、味醂を加えて蓋をし、中火で3分蒸し煮すればできあがり。
【一口メモ】
- うっとりするほど柔らかく仕上がります。はちみつの酵素の効果がばっちり出ている感じ。
- 豚もも肉をつかっても同じように作れますよ。
- レモンや柚子の果汁を小匙1加えると風味が変わってまた楽しいです。
- 人参や玉ねぎの細切りを加えて一緒に煮るといろいろな栄養が取れるようになります。小松菜など青物を加えるのもありかな。その場合は味見をしながら調味料を追いたしてください。