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野菜料理(和食)

とうもろこしの天ぷら

アイスクリーム、饅頭、納豆、干し柿、梅干、ウニ、もずく、リンゴ──

なんだか脈絡のない食べ物を書き並べたように見えますがこれ全部天ぷらの揚げ種にされる食材なんだそうです。

ほかにも明太子、ビスケット、もみじ、紅生姜の天ぷらなんてのもあるらしい。

ま、要は食べて毒にならないものであればなんでも作れちゃうのが天ぷらという料理なのでしょう。

しかし、旨いまずい以前に揚げるのが無理なんじゃない?

と思ってしまうアイスクリームやウニなんてのを天ぷらにするために創意工夫した人がいるということ自体が面白い。

その努力はもっと他に向けるべきなのでは?

とか思っちゃう。

ちなみにアイスクリームはそのままだと一気に融けてなくなっちゃうのでスポンジやカステラで包んで揚げます。

ウニの場合は海苔で包むのが一般的ですね。

それ以外はかき揚げの手法を使えば大抵の食材は揚げられそう。

ちなみにお財布のハードルが高くて僕は暖簾をくぐったことがありませんが高級天ぷら屋のコースの料理の〆はかき揚げと決まっているらしいです。

魚介類や野菜など複数種類の食材をひとつにまとめることができるので花火大会の〆の大玉的な位置づけなのかな。

かようにお店では特別なポジションを確保しているかき揚げですが家庭料理ではとても重宝するおかずだったりします。

冷蔵庫の中の消費したい食材を小さく刻んでボウルに入れればそれがどんな食材であっても違和感なくかき揚げにできちゃいますから。

かき揚げには他にも小さな粒状になっている食材をまとめて大きな塊のおかずにしてくれるというメリットもあります。

例えば銀杏のかき揚げ。

納豆のかき揚げ。

そして……とうもろこしのかき揚げ。

とうもろこしは普段はバターコーンなどバラバラの粒のままスプーンで掬って食べると考えがちな食材ですので大きな塊をかじった時のざくざくした食感はなんかとても新鮮ですよ。

【材料】(2人分(4個分) 

調理時間:12分-

  • ) とうもろこし:1本
  • 薄力粉:27g(大匙3)
  • 片栗粉:9g(大匙1)
  • 水:35g(35ml)
  • 塩:1g(小匙1/6)
  • ブラックペーパー:少々
  • 揚げ油:適宜

【作り方】

  1. トウモロコシの葉を外して実を包丁でそぐように切り落とします。
  2. 揚げ油を170度に温めます。1.と残りの材料をボウルに合わせてよく混ぜます。
  3. 揚げ油が温まったら2.を大ぶりのスプーンで掬って木杓子に載せ上面を平らに均します。木杓子を斜めに傾けスプーンの先で揚げ種を押して滑り台を滑らせる要領で油面にそっと浮かせます。 ※一度にたくさん上げると油の温度が急激に下がるので一度に揚げる個数は2、3個までにしましょう。
  4. 片面1分30秒揚げたらひっくり返して更に1分30秒揚げればできあがり。

【一口メモ】

  • とうもろこしってバターコーンのようにバラバラな粒をスプーンで掬って食べるイメージがあるのでなんか新鮮でした。食べ方のおススメは塩。優しいとうもろこしの甘みがぐんと引き立ちます。
  • ポイントは衣。とうもろこし自体は軟らかい食材ですので衣はざくざく感を出したくて小麦粉に片栗粉をブレンドしています。
  • 生のトウモロコシから調理するのが面倒という方は缶詰やレトルトのコーンを使うのもありです。けどやっぱり甘みの凄さを感じられるので生を使うのがおススメなんですよね。
  • ついでに冷蔵庫に残っているあり合わせの野菜を小さめに切って混ぜ込むとにぎやかな天ぷらになります。穀物つながりでミックスビーンズ(缶詰)を混ぜ込むのもありですよ。

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