僕が小学生だった1970年代は朝ごはんにトーストを食べるという習慣が少しずつ一般家庭に浸透していった時期だったように記憶しています。
それに合わせてパンを使った料理──例えばサンドイッチなどが認知され始めた頃でもありました。
当時、誰かが「焼いたパンを使ったサンドイッチをホットサンドっていうんだよ」といったら多くの人は2枚のパンをトーストしてから具材を挟んだサンドイッチをイメージしたことでしょう。
けど、その頃の僕は既にホットサンドとは具材を挟んだサンドイッチをホットサンドメーカーと呼ばれる器具でプレスして焼いた料理ということを知っておりました(自慢げ)。
って、何も僕が自慢できることはなく、どういう経緯からかは知らないけれどうちに件(くだん)のホットサンドメーカーがあったからに他なりません。
それを使って母がホットサンドを作ってくれたので僕は昭和の時代にいち早くホットサンドを食べた時代の先端を行く子供でした(更に自慢げ)。
ちなみにホットサンドメーカーとは二枚のフライパンを向かい合わせにしたような道具で柄から見て奥の方の縁が蝶番でつながっています。
これに具材を挟んだサンドイッチを載せて蓋をする要領で上方のフライパンを押し付け、柄の根元にある留め具で固定するとサンドイッチが2枚のフライパンに圧しつけられてプレスされる仕組み。
焼き方はコンロの直火で炙って焼くタイプと電熱器が仕込んであって火を使わずに焼く電気式のものがあります。
過日、クリスマス風のお弁当を作った時に
「さすがにこのおかずで白いご飯は似合わないなぁ。サンドイッチが欲しいな」
と思ったのです。
ただピクニックで食べる予定なので気温を考えるとホットサンドが良いなと思いました。
けど、今の我が家にはホットサンドメーカーはなし。
どうしよっかなぁと考えていて思い付いたのが2枚のフライパンを使って即興のホットサンドメーカーもどきを作るという方式でした。
とりま、忘れないようにレシピと作り方をメモしておきます。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 食パン:1枚(できれば8枚切り)
- バター:5g
[辛子バターパート]
- バターまたはケーキ用マーガリン:5g
- 練り辛子:茶さじ1
[フィリングパート]
- ツナ:30g
- マヨネーズ:12g(大匙1)
- マスタード:小匙1/2
- 蜂蜜:3.5g(小匙1/2)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- [辛子バターパート]のバターを電子レンジで軽くチンして緩め練り辛子を加えてよく混ぜます。パンの片面に塗り縦半分に切ります。
- [フィリングパート]を合わせて良く混ぜます。1.のパンの辛子バターを塗った側を内側にして[フィリングパート]を挟みサンドイッチを作ります。(元のパンの半分のサイズのサンドイッチになります)
- フライパンにバター:5gを入れて中火にかけます。バターが融けたら2.を置き上から重ためのフライパンか鍋をバランスよく載せます。そのまま2分焼きサンドイッチをひっくり返して再度重ためのフライパンか鍋をバランスよく載せ2分焼けばできあがり。 ※小ぶりのスキレットをお持ちでしたらサンドイッチの重しとしておススメです。
【一口メモ】
- 辛子の風味がしっかり利いていて美味しいです。サンドイッチの外側もバターで焼いているので良い香り。
- サンドイッチはしっかりプレスされているので齧りついても具が零れ落ちて来ることもなくとても食べやすいです。
- 工程3.でサンドイッチをひっくり返す際に崩壊すると悲惨ですので片面焼いたら2、3分コンロから外して冷ましてから手でしっかり持ってひっくり返すのがおススメかも。
- このレシピではホットサンドメーカーもどきを2枚のフライパンを使って即興で作っていますがもちろんホットサンドメーカーをお持ちであればそれを使ってください。