「サンドイッチ」というキーワードを聞くと僕は大学の学園祭を思い出します。
僕が所属していたサークルはカクテルと軽食を出す模擬店を運営していたのですが僕は「なんか料理ができるやつ」という先輩方の認識でサンドイッチ制作係に任命されました。
学園祭の開催期間は3日間。
カクテルを出すお店なので厨房にはふんだんに酒がある。
酒飲みがしらふでいられるわけもなく……
朝から飲みまくり、夜眠くなったら寝て、また目が覚めたら飲み始めるという生活を3日ぶっ通しで続けました。
元気だったなぁ。
で、その合間にオーダーが入るとサンドイッチをせっせと作ってはホールに回していたのですが……、…………。
学園祭が終わってしらふに戻って気づいたのですが両手の指に無数の刀傷ならぬ包丁傷が痛々しく残っておりました。
もしや血塗られたサンドイッチが提供されたのではあるまいかと一瞬背筋が寒くなったなぁ。
ま、それは1983年のできごと。
40年も前の話ですので笑って許してやってください > 見知らぬお客様。
ブルスケッタはイタリアの軽食で焼いたパンに具材を載せて食べるスタイル。
なので名前を知らない人が見たら「あ、オープンサンドね」と思うかも。
特徴的なのはおろしにんにくとオリーブオイルが塗ってあるところ。
なんかイタリアっぽいな。
で、ちょっと想像してみたのです。
あの学園祭で提供していたのが2枚のパンに挟むスタイルのノーマルなサンドイッチではなく、むき出しの具材が見えているブルスケッタだったならば──血の惨劇に気づいたお客様もいたかも。
その場合、40年も経ってから懺悔ブログを書くまでもなくその場で物議を醸しだしていたんじゃないかな。
それ以前に酔っ払いには1枚のパンの上にバランス良く具材をトッピングするのが難しかった可能性もあるなぁ(笑)
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 食パン:2枚
- 鶏むね肉(皮なし):80g
- ごぼう:1/3本
[パンの下地パート]
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- おろしにんにく:ふたかけ分
[調味料パート]
- マヨネーズ:鶏むね肉とごぼうの正味重量の20%
- 粒マスタード:小匙1
- 塩、ブラックペッパー:少々
【作り方】
- 鶏むね肉を茹でる湯(分量外)を小鍋に沸かします。待っている間に鶏肉は細切りにしておきます。湯が沸いたら鶏肉を入れて火を止めます。小鍋に蓋をして10分放置し余熱で火を通します。
- 1.の鶏肉に火を通し始めたらごぼうをささがきにして5分間水(分量外)に晒してアクを抜きます。あく抜き終了のタイミングに合わせてごぼうを茹でる湯(分量外)を沸かします。これにごぼうを入れて3分茹でます。
- 2.のごぼうを茹で始めたら食パンに[パンの下地パート]を塗ってオーブントースターでこんがり焼きます。
- 1.の鶏肉をざるに揚げて水気を切り粗くほぐします。ボウルに鶏肉、ごぼう、[調味料パート]を合わせてよく和えます。これを焼けたトーストにたっぷり載せればできあがり。
【一口メモ】
- オリーブオイルとにんにくの風味がめっちゃ食欲を刺激します。いくらでも食べられそう。
- 具材はうちの冷蔵にあった食材で鶏肉とごぼうを使いましたがなんでもありです。およそサンドイッチに仕える具ならオール・オッケーなのでパン屋さんやコンビニの棚に並んでいるサンドイッチをちょっと思い出してみてから冷蔵庫の中身と相談してください。
- 本式のブルスケッタはバゲットを使うことが多いのですがどこのおうちにもありそうな食パンでアレンジしてみました。普通にランチや夕飯に戴いても良いですし、小さめに切ってパーティーの前菜としてサーブすると食卓が華やかになります。
- 鶏の茹で汁は美味しい出汁が挽けています。お好みの味付けをしてスープに仕立ててブルスケッタと一緒に戴きましょう。おススメはトマトスープかな。