鰻の蒲焼が好きな人は実はタレの方がすきなんじゃないかと思うときがあります。
ほんとに鰻本来の旨さを味わいたければタレの味は邪魔で断然白焼きの方が楽しめると思うんですよね。
穴子も煮穴子よりは白焼きにしたほうが風味はダイレクトに味わえます。
料理には大まかに分けてその味付けを楽しむものと刺し身のように素材自体を楽しむものがあると思います。
偏見かもしれませんが洋食は概して素材を徹底的に加工してそれにソースを添えて戴くものが多く素材自体を楽しむものが少ないんじゃないかと思うことがあります。
けど、もちろん味付けを極力シンプルに抑えて素材自体が持つ風味の凄さを前面に押し出した料理もあります。
イタリアのパスタ料理の中でも最もシンプルな部類になるペペロンチーノなどは素材の凄みを感じるにはうって付けの料理なんじゃないかな──とあるランチタイム、この料理を食べながらそんなことを思いました。
しめじってこんなに風味豊かなきのこだったんですね。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- スパゲティ:100~120g
- しめじ:1/4房
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 塩:1g
- にんにく:ひとかけ
- 鷹の爪:半本
[茹で汁パート]
- 水:600g(カップ3)
- 塩:7g
【作り方】
- 鍋に[茹で汁パート]を入れてひと煮立ちさせスパゲティを規定時間-1分茹でます。
- 1.をやっている間にしめじは小房に分けにんにくはスライス、鷹の爪は小口切りにします。
- フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたらしめじと塩を加えてしめじの色が濃くなるまで炒めて一旦火を止めます。
- 茹で上がり1分半前になったらお玉一杯分の茹で汁を3.のフライパンに加えて強火で水気を飛ばしながら茹でます。茹で上がって湯切りしたスパゲティをこれに加えて中火にかけトングでよく和えてソースを絡ませればできあがり。
【一口メモ】
- しめじの濃厚な風味がダイレクトに堪能できます。味付けは塩のみというシンプルなソースのお手柄。しかし、しめじってこんなに凄みのある風味を持っていたんだ。
- このレシピの段取りポイントは最初にパスタを茹でにかかって茹で上がりまでにソースを仕上げること。そうすれば10分ほどで戴きますができます。
- しめじをブラウンマッシュルームに変えても楽しいですよ。風味が強い茸なのでやみつきになること請け合いです。
- ベーコンなど風味の強い加工肉を加えるのもありですが僕的には茸の風味を楽しみたいので燻製香はじゃまな気がしてしまうかな。ま、そのあたりはお好みで。