店の入口が中世ヨーロッパ風の異世界とつながっているという風変わりな設定のファンタジー「異世界居酒屋のぶ」の中のエピソード。
店の皿洗いに雇ってもらった少女エイファがまかないに出されたオム焼きそばを「食欲がないから」と言って箸(フォーク)を付けない話がありました。
「だったら俺が」と常連の親方連中が声を挙げるのですが大将は事情を察して「弟さん、妹さんにはお土産を別に作ってあげるから」というのです。
エイファにはまだ小さい弟、妹がいてお腹を空かせて家で待っている彼らのことを思うと自分だけ美味しいものを食べる気持ちにはなれなかったんですね。
大人気なかったとしゅんとなる親方連中が可愛かったです。
なんてことを思い出していたらオム焼きそばが食べたくなりました。
あいにく焼きそば麺はないけれど袋入りラーメン(とんこつ味)があったので試作してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 袋入りラーメン(豚骨味):1袋
- 添付のスープ:1/2袋
- 卵:2個
- キャベツ:50g
- 豚肉(部位はおまかせ):30g
- サラダ油:少々
- 焼きそばソースまたお好み焼きソース:適宜
- マヨネーズ:適宜
- 青のり:適宜
【作り方】
- ラーメンを茹でる湯(分量外)を沸かし、規定時間茹でます。茹で上がったらザルに揚げて水気をよく切ります。 ※お湯は麺が茹でられれば良いのでラーメンを作るときほどたくさん沸かす必要はありません。
- 1.をやっている間に卵をよく溶いてオムレツを作っておきます。キャベツは千切りに、豚肉は細切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけキャベツ、豚肉を炒めます。更に1.の麺を入れて強火にし、そのままいじらず30秒焼きます。ひっくり返して更に30秒焼きます。ラーメン添付のスープを加えてざざっと炒めて皿に移します。
- 3.の皿にオムレツを載せソース、マヨネーズをかけて青のりを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 豚骨スープ独特の味が洋食らしさを打ち消してジャンクな食べ物にしているのが面白いです。他のテイストのラーメンでは出せない味ですね。
- このレシピの段取りポイントは麺を茹で上げるまでの数分で他の下ごしらえを全て済ませること。そうすると10分以内でいただきますができますよ。余裕があれば豚肉キャベツを炒めるのも済ませておきましょう。
- なんだか紅生姜がほしくなる味でした。そう言えば博多とんこつラーメンにも紅生姜がお約束のように入っていますね。
- 具材は一例でおまかせですがおもしろいところでは天かすを火を止めてから後入れするとさくっとした食感がクセになりますよ。