「店ラーメンと家ラーメンの魅力はまったく別物。どちらが美味しいかの議論はまったく無意味です」ラーメンに無上の愛と情熱を注ぐ美少女ヒロインを描いたコミックス『ラーメン大好き小泉さん」の中のセリフです。
これはうっかり休業日を失念してラーメン屋の前で行き倒れていたヒロイン(小泉さん)を助けたクラスメイトの大澤悠が家で即席麺をごちそうした際のセリフです(って、ラーメンを食べそこねて行き倒れってどういうシチュエーションやねん^^;)。
確かにお店のスペシャリテあふれるラーメンとたかだか袋麺を同列で議論して「やっぱ、即席麺はパチもん。本物のラーメンを食べたきゃ専門店に行かなきゃ」と断じるのは簡単ですが安直でもあります。
大澤悠が出した袋麺はトマトジュースで茹でてにんにくとベーコンなどの肉類、野菜を炒めてトッピング。
仕上げに粗挽きブラックペッパーと粉チーズを振ったイタリア料理ばりの1椀。
お店のラーメンほどスープも麺も完成度は高くないかも知れないけれど袋麺にはそれを補ってあまりあるアレンジの自由度があります。
『店ラーメンと家ラーメンの魅力はまったく別物』とヒロインに言わしめるのもうなずけちゃうなぁ。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 袋入りラーメン(塩味):1袋
- 豚バラスライス:50g
- 白ネギ:半本
- ごま油:4g(小匙1)
- 塩:少々
- レモン果汁:10g(小匙2)
[野菜パート]
- 小松菜:数株
- 酒:10g(小匙2)
- 鶏ガラスープの素:小匙1/2
【作り方】
- ラーメンを茹でるお湯を沸かします。
- 1.をやっている間に小松菜は洗って半分に切り耐熱皿に入れます。[野菜パート]の残りをまぶしてラップをかけ電子レンジの600ワットで2分チンします。
- 2.と並行して豚肉、白ネギを食べ易い大きさに切ります。フライパンにごま油を入れて中火にかけ豚肉、白ネギを加えて肉の色が代わり白ネギに焼き色が付くまで炒めます。これに塩、レモン果汁を加えてざっと炒めて待機します。
- ラーメンを規定通り茹でて丼に移します。2.と3.を出た汁ごとトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- ごま油の香ばしい香りとスープに溶け出したレモンの酸味が相まってさっぱりした塩ラーメンを構築してくれます。鶏ガラスープで味付けした小松菜も付け合せとして良い感じ。
- このレシピの段取りポイントは工程1.のお湯を沸かす間(約4分ほど)に工程2.、3.をこなすこと。そうすればほぼラーメンを作る間にトッピングの支度が整います。
- よく担々麺などの付け合せで青梗菜がトッピングされていたりしますが小松菜は青梗菜と同じアブラナ科の野菜なので違和感ありません。レンチンするとかさが減るのでちょっとたっぷりめに使いましょう。