冷蔵庫のチルドに半分残っていたはずのカンパチのさくが見当たらない。
一人暮らしをしていた単身赴任の頃なら「そんなわけあるか」ともっとつぶさに探したでしょう。
けど、家族と暮らしている今は「誰かが食べちゃったかな」と思うだけで深く考えなかったりします(取っておいたものを誰かに食べられてもあまり気にしない質なのだ)。
そして1日が過ぎ、2日が過ぎた頃。
チルドの上げ扉の影に……ラップに包まれたカンパチを発見! あるある過ぎんだろうがよ。
さすがに刺し身として食べるのはちょっと微妙。
けど、十分低温な環境で保存されていたのでまだまだ食べられる。
ということでうちの冷蔵庫の自慢の機能「切れちゃう瞬冷凍室」(凍っているのに包丁で切れる状態になる部屋)に半日ほど放り込んでおきました。
そのままルイベ(魚を凍ったまま刺し身として食べる北海道の郷土料理)として食べることも考えたのですがやっぱり生は気になる。
ということで熱々のお茶漬けにしちゃって半生で食べることにしたのでした。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- カンパチのさく:50g
- 刻みネギ:少々
[下味パート]
- 蕎麦の本返しまたはめんつゆ:小匙1
- すりごま:小匙1
[出汁茶パート]
- 濃いめのだし汁(鰹だし):200g(カップ1)
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- 酒:7g(大匙1/2)
【作り方】
- カンパチのさくは5mm厚のそぎ切りにし[下味パート]をまぶして5分置きます。[出汁茶パート]を小鍋に合わせてひと煮立ちさせておきます。茶碗にご飯をよそいます。
- ご飯にカンパチを山盛りになるように盛り付け[出汁茶パート]をたっぷりかけて刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- すっごく贅沢な風味のお茶漬けです。そして熱々の出汁と冷たいカンパチの温度差が口の中にコントラストを作って面白い。
- もちろん刺し身ならなんでも作れます。本場北海道のルイベは鮭やマスが本式ですので手に入ればぜひお試しあれ。
- 変わったところではスルメイカのワタがオススメ。破らないように本体からそっと抜き出しラップで包んで凍らせてルイベにしましょう。しっかり凍らせても簡単に包丁が入ります。ほろりと苦い大人の味のお茶漬けが楽しめますよ。
- お茶漬けのトッピングですが凍っているとはいえ刺し身は口の中で解けると柔らかくなるので定番のあられなどは食感的にうるさいです。合わせるなら刻み海苔やわさびなど食感が気にならないものがオススメかな。