数年前少年ジャンプに掲載されていた「食戟のソーマ」のアニメーション、第6期が始まりました。
アニメはネットの評判がいくら良くても売上の実績が出ないとなかなか続編が作られませんからかなり記録的な売上を出せているんでしょうね。
以前、ネットの批評で「食戟のソーマの料理ネタってC○○KPADレベルだよね。
とてもフランス料理や和食のプロが出すような料理じゃない」なんてディスっているのを見かけたことがあります。
思わず笑っちゃったコメントなのですが、この人のコメントって半分当たっていて、半分的はずれなんですよね。
はい、食戟のソーマに出てくる起死回生の料理テクニックって家庭料理の粋や駄菓子の粋を出ていないものが多いというのは当たっていると思います。
けどね、この人のコメントに足りないのは「なぜ、そうなのか」の部分。
コメントをした人に「ソーマ君が相手にする主な客層って何?」って聞いてみたい。
多分「実家が定食屋だから一般大衆」なんて頓珍漢な答えが返ってくるのじゃないかな。
正解はソーマ君の相手にする客層は小中学生男子。
売っているものは料理じゃなくてコミックスです(そらそうだ)。
なので、小中学生の男子が旨そうと思える料理を出さなきゃいけないわけで、登場する料理が偏っているのも当たり前なのです。
で、この料理も作中のアイデアからヒントを得たものです。
獣肉(特にジビエ)に栗というのは好相性なのですが栗は下ごしらえが面倒な食材。
それを一瞬で解決してくれる夢のアイテムが駄菓子の「甘栗むいちゃいました」なのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:40分-
- 鶏もも肉:1枚(約300g)
- 甘栗むいちゃいました:1袋
- 人参:3cmくらい
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 砂糖:3g(小さじ1)
[下味パート]
- おろし生姜:ひとかけ分
- 濃口醤油:6g(小匙1)
[煮汁パート]
- だし汁:50g(1/4カップ)
- 酒:50g(1/4カップ)
[仕上げパート]
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- はちみつ:7g(小匙1)
【作り方】
- 鶏肉を食べやすい大きさに切り[下味パート]と合わせて15分間漬け込みます。
- 1.をやっている間に人参は5mm厚の輪切りにし、更にいちょう切りにします。
- 鍋にオリーブオイルと1.を入れて中火にかけ淡い焼色が付く程度まで火を通します。更に人参と甘栗を加えて1、2分さっと炒めます。
- 3.に砂糖を加えて火を弱め照りを付けます。これに[煮汁パート]を加えてひと煮立ちさせ蓋をして弱火で15分煮込みます。
- 4.の蓋を取り煮汁がほぼなくなるまで煮詰めて[仕上げパート]を加え、絡めるように炒めればできあがり。
【一口メモ】
- ほっこり甘くて良い感じのお惣菜に仕上がります。焙煎した栗の独特の風味が意外性を演出し普段食べているお惣菜からちょっとお出かけした気分になれますよ。
- 薬膳食材としての鶏肉の役割は脾や胃を補益し、精と髄を養うですって。よくわからないけど体に良いんですね(適当^^;)。
- 料理の色目的には緑がなくて少し寂しいのでネギを散らすか、茹でたいんげん、オクラなどを添えると良いと思います。
- 栗は野生の獣肉と相性の良い食材です。もし、猪、馬肉、鹿肉などが手に入った折にはぜひ活用してみて下さい。