歴代テレビドラマの視聴率ナンバーワンの地位を約30年間守り続けているモンスタードラマがあります。
その名は……「おしん」^^;
僕が大学1年の時にやっておりまして、毎日これを見てから登校するのが日課になっておりました。
その最高視聴率は半沢直樹も真っ青の62.9%!! 平均視聴率ですら52.6%という驚異の数字です。
日本国内だけでなく、海外68か国にも輸出され、特に東南アジア、中近東で熱狂的な人気を集めたそうです。
そのエピソードの一部を紹介すると……
- ベルギーでは、修道院の尼僧が『おしん』を見るために、お祈りの時間を変更した。(をい)
- イランのとある人気投票ではムハンマドを抜いておしんが1位(こらこら)ちなみにイランでの最高視聴率は90%。
- エジプトで放送時間に停電が起き、暴徒と化した民衆が発電所とテレビ局に押し寄せた。最終的に政府が再放送を約束して事態はようやく収拾した。
- タイでは、当時、日本の経済進出に対する批判記事が毎日のように新聞に掲載されていたが、『おしん』の放送が始まってしばらくすると少なくなった。(下手な外交官より優秀じゃん)
- カナダやイランでは「これ生活の足しにと、おしんに渡して下さい」と放送局に米や現金が届いた(ちなみにこの現象は日本でもありました^^;)
- エジプトでは子供の名前に「オシン」とつけるのが流行った。
- モンゴルでは放送時間になると街の通りから人が消えた。
傍で聞いていると爆笑エピソードのオンパレードのように聞こえますが、そこまで感情移入できるというのはそれだけ身につまされる生活を送っているということで、おもしろうてやがて悲しきって感じですね。
そのおしんに出てくる料理の中でも特に印象深いのが「大根めし」。
子供時代の悲惨な生活の象徴のように取り上げられていました。
奉公先のお嬢様がこれを食べた時、「こんなまずいものよく食べられたわね」って顔をしていたのですが、実際どうなのか試しに作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:60分-
- 米:1合
- 大根:5cm
- 塩麹:9g(大匙1/2)または塩:6g(小匙1)
- ごま油:4g(小匙1)
【作り方】
- お米は研いで炊飯器に入れ、心持ち少なめの水とごま油を加えて30分置きます。
- 1.をやっている間に大根はかつらに剥いて1cm角のさいの目に切ります。
- 1.に大根、塩麹を加えてよく混ぜ。普通に炊けばできあがり。
【一口メモ】
- ほっこりして優しい味。全然、普通に食べられます。
- たぶん、おしんの実家の常食が大根めしだったのは嵩を増やすためだと思われ、リアルに作ろうとすればお米をこのレシピの10分の1くらいにすると良いのでしょう。ほとんど、大根だけの薄い粥になるはずです。
- もし大根に葉っぱが付いていれば刻んで一緒に炊いて下さい。
- 大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれていて、でんぷんを糖に分解するのを助けてくれます。ですので大根めしは消化にも良い体に優しい料理と言えます。