阪神競馬場の近くに馴染みの焼き鳥屋があります。
ここのご主人はなかなか商売熱心でレギュラーメニュー以外にもちょくちょく新メニューを開発してはお披露目をしてくれます。
常連からすればレビュラーメニューは安定して美味しいけれどそれだけでは飽きてくる。
目先を変えてくれる新メニューはありがたい存在なのです。
ある時、ご主人が考案したのは目玉焼きのメニューでした。一見するとただの目玉焼きでいささか……いや、かなり手抜きに見えたのですが。
箸を付けてみるとかなり凝った料理であることがすぐにわかりました。
卵の下に薄くスライスしたチョリソーの層があってその辛味が淡白な卵料理の良いアクセントになっている。
上に振ったシュレッドチーズの酸味も味変が楽しめて嬉しい限り。
何より卵を焼いているバターに秘密がありました。ガーリックバター──融けると立ち上るにんにくの香りが食欲をいや増してくれます。
その料理はたちまち人気メニューになってオーダーされる光景を頻繁に見かけました。
なんてことを思い出しながら卵をうどんに置き換えて主食になる料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 生うどん:ひと玉
- ベーコン:30g
- バター:12g(大匙1)
- おろしにんにく:ひとかけ分
- 麺つゆ:大匙1
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- うどんを耐熱皿に入れて電子レンジの600ワットで1分チンします。
- 1.をやっている間にベーコンを細切りにします。
- フライパンにバターとおろしにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたらベーコンを加えてカリカリになるまで1分ほど炒めます。
- 3.にうどんを加えてほぐしながら炒めてバターをうどんに馴染ませます。麺つゆを加えて絡ませながら1分炒めます。
- 4.を皿に盛り粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- にんにく、バターと麺つゆ、ベーコンの燻製香、ブラックペッパーと香りのオンパレードが楽しめる料理です。土台が淡白なうどんだからこそ成立するんですね。
- うどんは先にレンチンしておくとほぐしやすくて短時間で調理ができます。乾麺を使う場合は普通に茹でて水気を切ってからフライパンに投入すればOK。
- 仕上げに粉チーズやタバスコを振っても楽しいですよ。