イマドキはおせち料理は作るものではなくお取り寄せするものというのが常識になってしまった感があります。
プロが作るものなので、お重に詰められている料理はどれも美味しそうでついつい箸を伸ばしたくなるものばかり。
けどね、僕が子供の頃はお節は祖母と母が総掛かりで何日もかけて作るものだったのです。
で、中には「なんでこの料理作るかなぁ」と文句を言いたくなるような不人気な品もありました。
昔からお節にはこれが入ってるものなんですというのが理由なんでしょうけど、その割には家族の誰もがなかなか箸を伸ばさない。
結果、その料理だけが居残って最後は強制的にそれだけ食べさせられるという罰ゲームのようなイベントが恒例となっていました(正月早々なにやってるんだろ)
逆に人気の品はみんなが箸を伸ばすものだから「え、もうないの」というくらいあっという間に消失しておりましたね。
そんな人気メニューの一つに殻付き海老の旨煮というのがありまして僕も大好物。
今でもお節を作る際には必ず詰めます。
この料理はそのアレンジ。タイ風焼き鳥、ガイヤーンを作った際の漬け汁が残ったので転用して使いました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 殻付き海老:10尾くらい
- にんにく:ひとかけ
- サラダ油:少々
[調味料パート]
- ナンプラー:6g(小匙1)
- オイスターソース:3g(小匙1/2)
- はちみつ:3g(小匙1/2)
- 酒:5g(小匙1)
- レモン汁:5g(小匙1)
- おろし生姜:ひとかけ分
- 鷹の爪:半本
【作り方】
- にんにくはみじん切りにします。
- フライパンににんにくとサラダ油を入れ香りが立ってきたら海老を加えて色が変わるまで炒めます。
- 2.に調味料パートを加えて水気がなくなるまで炒りつければできあがり。
【一口メモ】
- にんにくとナンプラーの香りが刺激的。鷹の爪のピリッとした辛さとレモンの清涼感が相まって結構複雑な風味を構成しています。
- 海老は殻付きのまま炒めて殻付きのままバリバリ食べちゃいましょう。有頭海老を使うとみそのほろ苦さがエスニックな味付けと意外に相性が良く箸が進みますよ。
- もともとおせち料理に詰める和風の味付けだったものをナンプラーを使ってアジアンテイストにアレンジしてみた一品ですが結構雰囲気変わりますね。
- 夕飯のおかずにしても良いけれどお弁当に詰めると見た目も豪華な演出が楽しめます。