世界のジャガイモ料理──、って聞くとドイツあたりをイメージしてしまいますが、案外ヨーロッパでじゃがいもが食べられるようになったのはここ300年くらいで歴史は浅いらしい。
中東から伝わったらしいのですが、伝来して100年くらいは家畜の餌に利用されていただけで食卓にのぼることはなかったようです。
で、世界のじゃがいも料理というと、実は多くの国で「おらが国ではこんなふうにして食べる」と名乗りがあがるらしく。今や押しも押されないワールドクラスの汎用食材みたいですね。
お隣の韓国ではミッパンチャンと呼ばれる常備菜が数多くあります。焼き肉なんかを食べに行くと小皿にいろいろな料理を載せて供されることがありますよね。あれがミッパンチャンです。
カムジャジョリムもその1つ。じゃがいもを使ったミッパンチャンです。できたても美味しいのですが冷蔵庫で一晩置くとまた違った味わいが楽しめます。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- だし汁(できれば昆布出):100g(カップ1/2)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
- 酒:5g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
- おろしにんにく:小匙1/2
- 韓国唐辛子:小匙1/2(なければ一味唐辛子適宜)
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いて櫛形に切り5分水に晒します。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけじゃがいもを加えて表面が透明になるまで3分ほど炒めます。
- 2.に[煮汁パート]を加えて落し蓋をし、弱火で5分煮ます。落し蓋を取っていりこを加え煮汁がほぼなくなるまで煮詰めればできあがり。
【一口メモ】
- マイルドな辛さですがにんにくとの相乗効果もあってあとから体がぽかぽかしてきます。出汁がしっかり利いているのでシンプルな割には味わい深い一品です。
- できたてを食べても美味しいのですが、冷まして冷蔵庫で一晩おくと味が染みて格別の美味しさに変貌します。数日は日持ちがするので常備菜としてもおすすめ。お弁当のおかずにもぴったりですよ。
- 意外な気もしますが韓国料理ではいりこ出汁が結構使われたりします。
- 仕上げにいりごまを和えると風味がアップして楽しいです。から煎りしたアミエビなどを加えるとごちそう感もアップしそう。