夏休みに田舎のおばあちゃん家に行くと必ず出される食べ物というのが昭和の昔にはありました。
スイカであったり、醤油辛い煮物であったり、去年の秋に漬けた漬物だったり。
中には味付けが古臭くてきらいだったおかずもあった気がします。
けど、おっさんになってしまった今では妙に懐かしくもういっぺん食べてみたいなと思ってみたりして。
けどイマドキはそういうノスタルジックな食べ物も廃れちゃったかな。
いや、そもそも絵に描いたような田舎のおばあちゃん家に帰省するなんて体験自体が稀有になっているのかもなんて想像を巡らせてしまいます。
夏休みに帰省してノスタルジックな味のする料理を戴くというのは何も日本の専売特許ではありません。
ヨーロッパの国々でもアジアでもあるようです。
お隣の韓国ではさしずめナムルなどがそれにあたるらしい。
夏野菜を使ったお手製のナムルなどはおばあちゃんご自慢の一品。
子どもたちにはあまり喜ばれないけど「まあ、そう言わんと食べなはれ」と懲りずに食卓に出される光景が目に浮かびます。
まだ春先にも関わらず近頃、茄子が安い。
ついつい買ってしまうのですが毎度醤油で煮たのでは飽きてしまう。
目先を変えたくて韓国のおかあさんのブログを参考にしながら田舎のおばあちゃん風ナムルを作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
- 茄子:2本
- いりごま:適宜
- 刻みネギ:適宜
[調味料パート]
- 濃口醤油:36g(大匙2)
- 韓国唐辛子:大匙1/2(なければ鷹の爪(小口切り)半本)
- ごま油:12g(大匙1)
- 牛ダシダ:小匙1/2(なければだしの素(鰹出汁)小匙1/2)
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 茄子は5mm厚の短冊に切ります。これを耐熱皿に入れてラップをかけ電子レンジの500ワットで3分チンします。
- 1.をやっている間に盛り付ける器に[調味料パート]を合わせてよく混ぜておきます。
- 1.が終わったら熱いうちに手で割いて(やけどに注意)2.の器に入れてよく和えます。いりごま、刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 醤油辛くてお世辞にも華やかな風味のおかずとは言えません。けど、なぜか懐かしく「昔ながらの」という言葉が似つかわしい味。ちょっとノスタルジックな気分に浸りたい時にオススメです。
- 調味のポイントは牛ダシダ(韓国の万能だしの素)なり、だしの素なりを使って旨味を加えること。これがあるのとないのとでは風味が全然違います。
- 冷めても美味しいのでお弁当のおかずにもおすすめですよ。
- 韓国唐辛子は独特の風味があるのでできれば買ってきてでも試してみてください。韓国食材の専門店などで手頃なお値段で売られています。
- ちなみにカジは韓国語で茄子を指します。カジナムルは茄子を使ったナムルのことです。