料理にとってビジュアル、特に色は重要な要素です。
箸を付ける以前に見た目で食欲をそそられるかどうかを大きく左右します。
加えて色は意外性の演出にも使われます。
例えば、行ったことはないのですが東京にはカラーチャーハンの店というのがあるのをネットで見かけました。
曰く、赤チャーハン、黒チャーハン、緑チャーハン、白チャーハンなど、それぞれにキムチを使っていたり、イカスミ、ほうれん草、卵白など味にも特徴があるのですが、それを端的に客に伝える役割を色が担っているのです。
チャーハンはなんとなく茶色いものと思っている人からしたらなかなかショッキングかも。
イカスミパスタを初めてみた時には僕もそのインパクトに呑まれました。パスタなのに黒い。黒々と黒い!
で、めちゃ旨い(これ重要。いくらインパクトがあっても美味しくなければアウトです)。
巷で白い麻婆豆腐というのが流行っているらしい。某C○○K-D○からもリリースされております。
一番に思うのはこれって、辛いの? 辛くないの? ということじゃないでしょうか?
従来の赤い麻婆豆腐は見るからに辛そう。ヤバそうって、色を見ただけでわかるのですが、どうも白という色にはそのヤバそうな感じが伝わってきません。
ま、結論から言うとそこそこ辛い。と言ったところなのですが。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 木綿豆腐:半丁
- 鶏胸ミンチ:50g
- 水溶き片栗:片栗粉5g分
[タレパート]
- 水:80g(80cc)
- 刻みネギ:適宜
- おろし生姜:ひとかけ分
- 鷹の爪(小口切り):半本
- 鶏がらスープの素(顆粒):大匙1
- 酢:7g(大匙1/2)
- 花椒なければ山椒:適宜
【作り方】
- 豆腐は1.5cmくらいのさいの目に切って熱湯に放り込み1分茹でます。茹で上がったらザルに揚げます。
- 1.をやっている間に[タレパート]と鶏胸ミンチを合わせてよく混ぜます。
- フライパンに2.を入れてミンチの色が変わるまで煮ます。これに豆腐を加えて更に1分ほど煮ます。
- 3.の火を止めて水溶き片栗粉を加えて素早く混ぜ、再び火を入れてとろみをつければできあがり。
【一口メモ】
- 白色を損なわないよう豆板醤は使わず鷹の爪で辛味を付けました。赤い色が点々と散って見た目にも楽しいです。味はそこそこ辛め程度なので辛いのが苦手な人でもOKかも。
- 参考にしたレシピは大概豚ミンチを使っていたのですが、白色=淡白というイメージがあったので、あっさりとした鶏胸ミンチを使ってみました。
- もはや四川料理の麻婆豆腐とは別の料理な気がします。豆腐を使った煮物と言ったところかな。
- この料理を煮物と捉えるならば進化系はきちんと出汁を挽くことだと思います。この料理のためだけに鶏がらスープを挽くのは厳しいと思いますが、鳥スープか何かを作る折にでも多めに挽いてシェアするのがお薦めです。