野菜や海産物の中には畜産物や他の農作物に例えられる二つ名を持つものがあります。
例えば、『海のミルク』と言えば牡蠣。
これは色が白いことに加えて、栄養素の含有量が豊富なことに由来します。
亜鉛、タウリンはあらゆる食材の中で最高、必須アミノ酸、準必須アミノ酸を18種類もバランスよく含んでいる理想的な食材なのです。
これ以外にも「畑の(牛)肉」といえば大豆、「畑のミルク」といえば葡萄を指します。
葡萄の場合も話題になったポリフェノール等貴重な栄養素を多く含んでいるからだとか。
逆にひどいのは「海の牧草」と呼ばれるイワシ。
多くの魚の栄養源として捕食されるからですって。
いやいや、イワシも食べられるために生きてるわけではないでしょうが。
ただ、イワシが多く生息する海が豊かな海産資源を擁していることは紛れもない事実です。
同じように「森の宝石」と言えばトリュフ、「森のアイスクリーム」と言えばアテモヤ(あまりメジャーな食べ物ではありませんが)となります。
そして、「森のバター」と言えばアボカド。
果物なのに甘くはなく、肉料理によく合う不思議な果実です。
加えてアボカドによく合う調味料は醤油。
特にわさび醤油との取り合わせは最高です。
ということで、アボカド、鶏肉、わさび醤油という三題噺のような料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 鶏胸肉:1枚
- アボカド:1個
- 薄力粉:適宜
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 白ワイン:15g(大匙1)
- オリーブオイル油:12g(大匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- おろしにんにく:ひとかけ分
- おろしわさび:チューブ1cm分
【作り方】
- 鶏胸肉は皮を外して一口大に切り薄力粉を薄くまぶします。アボカドは皮を剥いて種を取り1cmの賽の目に切ります。
- フライパンにオリーブオイルと鶏肉を入れて中火にかけ焼き色が付くまで炒めます。これに白ワインを加えて蓋をし3分蒸し焼きにします。
- 2.にアボカドを加えてさっと炒め[調味料パート]を加えて絡ませながら水気がほどなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- わさび醤油の香りと辛みは鉄板なのですが、それ以外にもおろしにんにくが何気に良い仕事してます。お箸が進む進む。
- たまにお店でも表記を間違えているポップを見かけますがアボカドの「カ」は濁音ではなく清音で、「゛」は付きません。日本人の感覚では「アボガド」と言いたくなりますけどね^^; もっというとスペルはavocadoなのでアヴォカドが表記的には正しいです。
- あれば刻み海苔など振りかけるのも楽しいですよ。
- お弁当のお菜にするのもありです。その場合、わさびの風味が抜けてしまいますので、できればお刺身とかのおまけで付いていたわさびの使い切りパックを持って行って、食べる直前にまぶすのがお薦めです。