パンにボリュームたっぷりのお肉を挟んで食べるハンバーガーショップは長くわが国のファストフードの代名詞でした。
けど、同じくパンに具材を挟むスタイルでありながらあまりファストフードとして脚光を浴びていなかった一派があります。
それは……サンドイッチ専門店。
サブマリンサンド(細長いバンズの真ん中を切って具を挟み込むスタイルのサンドイッチ)のサブウェイが登場するまでサンドイッチは町のパン屋さんかコンビニやスーパーの片隅に並んでいる惣菜の一つというイメージが強かった気がします。
けど、認知度が低いだけでかなり昔から専門店はあったのです。
僕がまだ小学生だった昭和40年台、母に連れられて三宮(神戸です)のサンドイッチ専門店に行った記憶があります。
店の名前は「グルメ」。
子供心に良いお値段がする店だなぁと思ったものですがそれもそのはず、中に挟まれているのはきちんと調理された洋食そのもの。
なんとなく野菜を刻んでマヨネーズであえました──なんてのとはまるで別物の料理でした。
それがお皿に乗って出てくる。
間違っても紙にくるんで手で持って食べてくださいなってスタイルとは一線を画するのです。
あれはファストフードと呼ぶのにはちょっと抵抗がありましたね。
で、たとえばこんな一品、薄く切ってレタスなどの野菜と一緒に挟み込みホットサンドにしたら美味しいかなと思いました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 鶏むね肉:1枚
- サラダ油:4g(小匙1)
- バター:4g(小匙1)
[ソースパート]
- 粒マスタード:小匙1
- ハチミツ:7g(小匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- ブラックペッパー:たっぷりめ
- 水:15g(大匙1)
【作り方】
- 鶏胸肉は皮と脂肪を外し観音に開いて厚みを均等にします。
- フライパンにサラダ油とバターを入れて中火にかけ溶け出してきたら鶏肉を入れて焼き色が付くまで焼きひっくり返してもう一面も同様に焼きます。
- 2.を弱火にして蓋をし、3分ほど蒸し焼きにします。
- 3.の蓋を取って中火にし、[ソースパート]を加えて絡めるようにしながら水気がなくなるまで焼けばできあがり。焼き野菜などを添えていただきます。
【一口メモ】
- はちみつの甘味とマスタードの酸味が良いコントラストになってます。ブラックペッパーの刺激的な香りも楽しいですね。
- そのまま頂いても良いのですが、薄く切ってパンに挟んでも美味しいですよ。
- これはベーグルサンドを想定して作ったレシピなので胸肉を使っていますがお惣菜ならもも肉のほうががっつりいけて良いかもです。
- 白身魚を使っても美味しく作れますよ。