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加工肉料理(ソーセージ、ベーコン等)(洋食)

ソーセージとじゃがいものローズマリー炒め

大学時代の友人の影響で一時期、ハードボイルド小説にハマりました。

ダシール・ハメットやチャンドラーなどの古典を皮切りに海外物を中心にいろいろ読みあさりましたが一番たくさん読んだのはロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズかな。

スペンサーという私立探偵が主人公の物語。

彼は朝鮮戦争にも出兵した元ボクサーで当たり前と言えば当たり前なのですが喧嘩がめっちゃ強いのです。

彼の相棒になるホークという黒人の巨漢も恰好良かったな。

このシリーズは日本の作品にもいろいろ影響を与えているようで例えば北条司のシティーハンター、冴羽りょうのモデルあるいはオマージュはこのスペンサーじゃないかなと僕は考えています。

彼と共闘する海坊主は黒人ではないけれど巨漢でコードネームはファルコン(=ハヤブサ)。

スペンサーシリーズの相棒ホーク(=鷹)といずれも猛禽類という相似性を伺わせます。

あるいは冴羽りょうを恋人の仇として付け狙うソフィー・シルバーマンという女性が作中に出てきますがスペンサーの恋人の名前もシルバーマン。

日本人にはあまり馴染みのないファミリーネームを使ったあたり北条司の意図を感じます。

あるいは軒上泊の「べっぴんの町」。

こちらは柴田恭兵の主演で映画化されました。

主人公の相棒になるヤクザを本木雅弘が演じていました。

随所に出て来る悪党との格闘アクションはスペンサーシリーズを彷彿とさせるもの。

特に冒頭、家出中の不良少年が本木雅弘にぼこぼこにされたのを柴田恭兵が慰めるシーンに──実は少年の母親から彼を家に連れ帰るよう依頼された柴田が本木と組んで一芝居打っているのですが──こんなセリフがありました。

「気にすることはないさ。喧嘩の強いやつはいくらでもいる」

これってスペンサーシリーズの9作目「儀式」でスペンサーが口にするセリフまんまなんですよね(シーンの展開もいっしょ)。

原作は読んでいないので同じセリフがあるかわからないのですが少なくとも映画は同作の影響を受けていたんじゃないかなと思っちゃいます。

悪党と戦うワイルドで暴力的な一面とは裏腹に日常生活では非常に家庭的な一面も垣間見せるのがスペンサーシリーズの魅力のひとつなのですが彼が料理をするシーンが随所に登場します。

そこに描かれる料理はどれも美味しそうで、ついには「スペンサーの料理」なんて料理本を出版したファンがいるくらい魅力的なのです。

彼が主に作る料理はアーリー・アメリカンを彷彿とさせるような家庭料理が多く、なんだか西部のガンマンが荒野で火を熾してフライパンをゆすっているようなイメージがあります。

たとえばこの料理なんかもいかにもスペンサーが作りそうな皿だなと作っていて思いました。

なんてことを考えていたら久しぶりに彼の物語をまた読んでみたくなっちゃたな。

【材料】(1人分) 

調理時間:5分-

  • じゃがいも:中1個
  • ソーセージ:3本
  • オリーブオイル:4g(小匙1)
  • ローズマリー:ひとつまみ
  • 塩、ブラックペッパー:少々
  • 砂糖(あれば黒糖):ひとつまみ

【作り方】

  1. じゃがいもは皮を剥いてくし形に切り電子レンジの500ワットで1分チンしておきます。ソーセージは5mm厚の斜め切りにします。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけこれにじゃがいも、ソーセージを加えて1分炒めます。
  3. 2.にローズマリー、塩、ブラックペッパーを加えて更に1分炒めます。仕上げに砂糖を加えて30秒炒めればできあがり。

【一口メモ】

  • ローズマリーのクセのある風味が鼻腔をくすぐってヤミツキになります。味付けは塩と胡椒のみというシンプルさも良き。
  • 肉とじゃがいもを炒めて味を付けるという料理とも呼べないくらいシンプルな皿ですが意外と美味しい。特にビールのつまみに最高です。
  • ソーセージは少し燻製香に特徴のあるものがおススメ。ローズマリーとの相乗効果で複雑な香りが楽しめます。写真はソーセージの代わりに日本ハムのモーニングサーブというスパムのような豚肉加工品を使っています。ペッパー、マジョラムなどの香辛料が使われているので良い感じ。
  • 仕上げに黒糖を加えると独特のコクが出ます。これは燻製肉の料理全般に応用できるワザですので手持ちがあればぜひお試しあれ。

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