専業主婦は無職なのか?
しばしばネットでも話題になるテーマです。
この国では
「給料をもらっていなければ仕事ではない」
という風潮があるし、アンケートの職業欄などで主婦(または主夫)の選択肢がなければ無職を選ぶことになるので専業主婦=無職というのが今までは一般的な認識でした。
けど実際にやってみれば家事ってキリがないし、毎日休みなく続くし大変なんだよって声も上がってきて近頃は「専業主婦は無職かもしれないけど仕事をしていないわけじゃない」という意見も出てきました。
ちょっと古いデータですが内閣府が「無償労働の貨幣評価」(平成30年12月)という情報を発信しています。
それによると、専業主婦の家事の年間活動時間は2,100時間、年収にすると304万5千円に相当するとのこと。
金額の多寡がどうこうというより政府自身が無償労働である家事を金銭で評価する動きを見せていることが時代だなと感じます。
私見──というかこうなったら良いなという僕の意見はこんな感じです。
- 給料の多寡でその職業の偉さを決めたら顰蹙を買う。(プロ野球選手や高額ギャラの大物俳優がサラリーマンより偉いなんて言ったら白い目で見られますよね)
- だったら給料が0の専業主婦も見下されるいわれはない。
- 医者と会社の事務員のどっちが偉いかなんて議論がナンセンスであるようにOLと専業主婦だって違う職業に就いている女性であるといいうだけで対等の立場で並び立つべき
とはいえ世の男性の中にはまだまだ
「給料を稼いでいる俺エライ。悔しかったら俺と同じだけ稼いでみろ」
なんて身の程知らずなことを奥様に対して思っている男性もいるみたい。
そういうことを言うのは奥様に年俸304万5千円以上を払ってから言いなさいって叱りたくなります。
ま、その延長線上に毎日の料理の効率化(冷食の活用やレンチンなど)を「手抜き」という言葉で切って捨てる発想が生まれるんでしょうね。
けど、職場でも書類を作るのにイチから作ることはなく誰かが作った既成の書類を焼き直すなんてよくあることです。
もし同僚がそんなことをしていても
「そんな手抜きをしたらお客様に対して真心がこもってないやん。ちゃんと白紙の状態から心を込めて作るべき」
なんて言ったりしないはずです。
それどころか
「いやあ、効率化っすね」
なんておべんちゃらくらい言ってるかも──なんて考えると「手抜き料理」なんて奥様を責めるのはどの口が言うかという話です(笑)
塩鮭は最初から塩分を含んでいるのでそれを使うと調味の手間を省く便利なアイテムです。
煮物などに賢く使えば調理時間の短縮を図ることができます。
もしご主人がそれを見て「手……」などと言いかけたら「効率化!」と言い返してやりましょう。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 白菜:2枚
- 塩鮭の切り身:1切れ
- 白ネギ:10cm
- 人参:1cm
- 湯:100g(カップ1/2)
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- ポン酢醤油:適宜
【作り方】
- 白菜は葉と芯に切り分けて葉はざく切りに芯は2cm角に切ります。白ネギは3mm幅の小口切りにします。人参は細切りにします。鮭は一口大のそぎ切りにします。
- 鍋に白菜の芯の半量を敷き詰めその上に鮭を重ならないように並べます。その上から白菜の芯と葉を被せて人参、白ネギを散らします。
- 湯と鶏がらスープの素を合わせてよく溶かし2.に注ぎます。これを強火にかけてひと煮立ちさせ蓋をして中火で5分煮込めばできあがり。取り皿に取り分けてポン酢しょうゆをお好みの量かけて戴きます。
【一口メモ】
- 塩鮭の持つ塩気を煮汁に戴くシンプルな煮物です。それだけでは味が薄いので鶏ガラスープの素で補強。あとは食べる時に味を見て好みの量、ポン酢をかけて戴きましょう。
- 塩鮭は煮物に使うと調味料の役割も担ってくれるので調味料要らずで重宝します。調味料を計る手間も省いてくれるので時短料理にもなるんですよ。
- お好みで料理の仕上げや食べる時に柚子胡椒や七味唐辛子を加えても楽しいですよ。